この記事ではviとvimの違いについてみていきます。プログラマーに必須のツールであるテキストエディタ。テキストエディタの中でも人気のあるviとvimですがどのような違いがあるのか疑問に思ったことはないか?今回はviとvimの違いと合わせて、使い方についても現役エンジニアのsatokoと一緒に解説していきます。

ライター/satoko

IT企業勤務の現役エンジニア。業務で得た知識を活かしてわかりやすく解説していく。

「vi」と「vim」はUNIXのテキストエディタ

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viとvimの違いを解説していく前に、そもそもviとvimとは何なのでしょうか?viとvimはUNIX環境で広く使われているテキストエディタです。

UNIXとは?

UNIXとはOS(オペレーティングシステム)の一種です。OSはコンピュータを動かすための基本のソフトウェアでパソコンではUNIX/Linux、windows、MacOSなどがあり、スマートフォンではIOS、Androidなどがあります。

UNIXはサーバやシステム開発に用いられるOSです。そのため、プログラマやITエンジニアの人に特に好んで使われます。

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テキストエディタとは?

テキストエディタとは中身が文字だけのファイルを編集するときに使うソフトのことです。Windowsのメモ帳というソフトもテキストエディタになります。テキストエディタには色々な種類があり、特定の文字列を色分けしたり、プログラミングの構文誤りを表示してくれる機能をもつソフトもあるのです。

テキストエディタはプログラマにとってとても大切なソフトといえます。

「vi」と「vim」の違いは?

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viとvimが何なのかがわかりましたね。ではviとvimの違いについてみていきましょう。

「vi」:UNIXで人気のテキストエディタ

viはEmacsと共にUNIXで人気のテキストエディタで、viはコンパクトで負荷が小さいという特徴があります。そのため、最低限のUNIX環境でも搭載されていることが多いです。また、負荷が小さいという特徴から通信速度が遅いネットワークの先にあるマシンでの編集にも向いています。

「vim」:「vi」の派生

vimはviから派生し、発展していった高機能なテキストエディタです。vimという名前はviに近づくことを目標としVi IMitation(viの模倣)から名付けられています。やがてviを超えることを目標としVi IMproved(viの改良)とされるようになりました。

当初はviがUNIX系のOSで標準搭載のエディタでしたが、コンピュータの大容量化と高速化にともない2000年以降にはviより高機能であるvimが標準搭載されるようになりました

\次のページで「「vi」と「vim」の使い方」を解説!/

「vi」と「vim」の使い方

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viとvimはコマンドラインインターフェイス(コマンドを入力する画面)上でコマンドを使って操作を行います

コマンドとは?

はじめにコマンドとは何でしょうか。コマンドとはコンピュータへの指示・命令のことです。例えば、study.txtという名前のテキストをコピーするときのことを考えてみましょう。

多くの人はstudy.txtにカーソルを合わせて右クリックしコピーを押します。そして、再び右クリックし貼り付けを押すのではないでしょうか。

コマンドを使うと「cp study.txt study_copy.txt」と入力することでマウスで操作したときと同じようにstudy.txtをstudy_copy.txtという名前でコピーすることができます。このようにマウスで操作するのと同じようにいろいろな操作をコマンドで行うことができるのです。

入力モード:文字入力を行う

入力モードは文字の入力を行うモードです。文字の入力のみ行うことができるモードのため、文字の削除は行うことができません。文字の削除やコピー/ペーストなどはコマンドモードで行います。入力モードを終了しコマンドモードへの移行はESCの押下です。

コマンドモード:文字入力以外の編集を行う

コマンドモードは文字入力以外の編集を行うモードです。コマンドには以下のようなものがあります。

i:入力モードに移行しカーソル前に文字を挿入
a:入力モードに移行しカーソル後ろに文字を挿入
x:カーソルの文字を削除
dd:行を削除
yy:行をコピー

このように文字の入力以外をコマンドモードで行うのがviやvimの大きな特徴となります。このようなモードの切り替えに慣れるまでは使いづらいと感じる人も多いようです。

セッションの終了

viやvimのセッションを終了する場合にはコマンドモードで終了コマンドの入力が必要です。終了コマンドには次のようなものがあります。

:wq:保存して終了
:q!  :保存せずに終了

「vi」から派生したのが「vim」

viから派生したのがvimです。そのため、viに比べてvimは高機能でviで使うことのできる機能はほとんど使うことができます。現在のUNIX環境ではvimが標準搭載されており、プログラマーやエンジニアニアは欠かせないツールです。

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雑学

3分でわかる!「vi」と「vim」の違いとは?使い方やコマンド・テキストエディタも現役エンジニアがわかりやすく解説

この記事ではviとvimの違いについてみていきます。プログラマーに必須のツールであるテキストエディタ。テキストエディタの中でも人気のあるviとvimですがどのような違いがあるのか疑問に思ったことはないか?今回はviとvimの違いと合わせて、使い方についても現役エンジニアのsatokoと一緒に解説していきます。

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「vi」と「vim」はUNIXのテキストエディタ

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viとvimの違いを解説していく前に、そもそもviとvimとは何なのでしょうか?viとvimはUNIX環境で広く使われているテキストエディタです。

UNIXとは?

UNIXとはOS(オペレーティングシステム)の一種です。OSはコンピュータを動かすための基本のソフトウェアでパソコンではUNIX/Linux、windows、MacOSなどがあり、スマートフォンではIOS、Androidなどがあります。

UNIXはサーバやシステム開発に用いられるOSです。そのため、プログラマやITエンジニアの人に特に好んで使われます。

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