今回のテーマは、普段目にすることも多いでしょう「cc(シーシー)」と「ml(ミリリットル)」の違いです。料理のレシピなんかで「水500cc」とか書かれているのを見たことがないか?その一方で「水500ml」と記載されたレシピもあったりしたでしょう。

「cc」と「ml」に違いはあるのか、あるとしたらどう使い分けるのか、疑問に思う人も多いはずです。普段から調べ物をすることが多い雑学好きライター、おおつけと⼀緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

「cc」と「ml」の違いは?

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桜木先生の言っていた「水500cc」と「水500ml」。みなさんは、この2つのうちどちらが正しい使い方をしていると思いますか?

「どちらも正しいような気がするけれど、なぜそう感じるのかは説明できない」という人も多いのではないでしょうか?仕事や買い物。テレビ番組、雑誌、ウェブサイト…。あらゆる場面で見かける「cc」と「ml」。多くの人が気になっているであろう両者の違いを解説していきます。

量は同じ?

結論から言うと、「cc」と「ml」の量は同じです。どちらも「同じ体積」を示す単位の名称のこと。つまり「cc」と「ml」の意味は同じなんです。

体積といえば、「cm³’(立方センチメートル)」という単位もよく使われますよね。実はこの「cm³」も量としては同じなんです。「1cc = 1ml = 1cm³」という数式が成り立ちます。

「cc」と「ml」の由来は?

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同じ体積を示す単位である「cc」と「ml」。「水500cc」と「水500ml」という表現のどちらも正しい気がしたのは、誤りではなかったようです。

ではなぜ「cc」と「ml」は、今日にいたるまでともに使われ続けていたのでしょうか。その答えは、それぞれの単位が定義された歴史にありました。ここでは、「cc」と「ml」の成り立ちを説明していきます。

「cc」:「メートル」が由来

「cc」とは「cubic centimetre(キュービック センチメートル)」の略です。英語で「立方センチメートル」のこと。「cc」は「メートル」由来の単位なんです。

「1辺が1cmの立方体」を想像してください。すごく小さいサイコロのようなものが想像できたと思います。この「立方体の中の空間」が「体積と言い換えられる」のです。

先ほど「cm³」という単位も紹介しました。「cm³」の"m³"部分は3次元空間、すなわち立方体のこと。「cc」と「cm³」の違いは、立方体の表現の仕方なんですね。

\次のページで「「ml」:「リットル」が由来」を解説!/

「ml」:「リットル」が由来

「ml」は「milli litre(ミリ リットル)」の略。「milli」とは「1000分の1」を意味する言葉です。つまり「1000分の1リットル」のことですね。「ml」は「リットル」由来なんです。

そもそも「リットル」の定義は「1リットルは1キログラムの純水によって占められる体積」としたものが出発点。つまり「立方体の占める空間の体積」ではなく、「体積そのもの」を表現した単位が「リットル」。リュックサックの容量などでも使われていますね。

ちなみに「1dl(デシリットル)」は、「1リットルの1/10」の体積のこと。みなさんがふだん使っている500mlペットボトルは、5dlでもあるんです。

どう使い分ければいい?

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同じ意味であっても、作られた由来が違うところまでは理解できたと思います。しかし、日常生活でこの2つが混在していると思いませんか?オートバイクの排気量は「cc」。飲料のペットボトルや缶などに書かれているのは「ml」。どちらをどのようなタイミングで使えばいいのか迷うことも多いでしょう。

ここでは、「cc」と「ml」をどう使い分ければいいのかを解説していきます。

基本的には「ml」を使った方がいい

日本では慣例的に「空間を重視した体積」であれば「cc」を使っていました。オートバイクの排気量がこれに該当しますね。

しかし国際単位系では「cc」の使用は認められていません。国際単位系とは世界中で一貫して通用する単位のグループのこと。つまり「cc」で説明しても通用しない国もあるということですね。また日本産業規格(JIS)においても使用は認められていません。日本産業規格とは、工業製品だけなくデータやサービスも対象としています。要するに、日本でも広い範囲において「cc」はNGなんです。

世界でも日本でも「cc」は公式の場では使えない。となれば「ml」を使った方が無難と言えるでしょう。

「cc」はいずれ使われなくなる?

公式の場で認められない「cc」を使い続けるメリットがないこともあり、「cc」はどんどん使われなくなっています。その一例としてあげられるのが計量法という法律の改正。この改正では飲料などの液体の体積を「ml」とするよう生産者に義務づけました。

「cc」が認められなくなった理由は、数字の「00」と誤認する可能性があるからです。危険物や薬などの分量に誤りがあったら大変ですから、納得の理由ですね。たとえば医療現場では、かつて肺活量を測るときには「cc」を使っていました。現在は「ml」を使うのが標準となっています。

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「cc」も「ml」も「同じ体積」を表す単位

この記事を通して、「cc」も「ml」も「同じ体積」を示す単位であるとおわかりいただけたと思います。ふだん何気なく使っている単位も、その定義や成り立ちから知ると、それぞれ特徴があっておもしろいものです。

現代社会ではグローバル化が進むとともに、規格や単位の統一化も進んでいます。時代の移り変わりとともに、「cc」以外にも消えてしまう単位があるかもしれません。

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3分でわかる「cc」と「ml」の違い!量は同じ?語源や使い分けも雑学好きライターがわかりやすく解説

今回のテーマは、普段目にすることも多いでしょう「cc(シーシー)」と「ml(ミリリットル)」の違いです。料理のレシピなんかで「水500cc」とか書かれているのを見たことがないか?その一方で「水500ml」と記載されたレシピもあったりしたでしょう。

「cc」と「ml」に違いはあるのか、あるとしたらどう使い分けるのか、疑問に思う人も多いはずです。普段から調べ物をすることが多い雑学好きライター、おおつけと⼀緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

「cc」と「ml」の違いは?

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桜木先生の言っていた「水500cc」と「水500ml」。みなさんは、この2つのうちどちらが正しい使い方をしていると思いますか?

「どちらも正しいような気がするけれど、なぜそう感じるのかは説明できない」という人も多いのではないでしょうか?仕事や買い物。テレビ番組、雑誌、ウェブサイト…。あらゆる場面で見かける「cc」と「ml」。多くの人が気になっているであろう両者の違いを解説していきます。

量は同じ?

結論から言うと、「cc」と「ml」の量は同じです。どちらも「同じ体積」を示す単位の名称のこと。つまり「cc」と「ml」の意味は同じなんです。

体積といえば、「cm³’(立方センチメートル)」という単位もよく使われますよね。実はこの「cm³」も量としては同じなんです。「1cc = 1ml = 1cm³」という数式が成り立ちます。

「cc」と「ml」の由来は?

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同じ体積を示す単位である「cc」と「ml」。「水500cc」と「水500ml」という表現のどちらも正しい気がしたのは、誤りではなかったようです。

ではなぜ「cc」と「ml」は、今日にいたるまでともに使われ続けていたのでしょうか。その答えは、それぞれの単位が定義された歴史にありました。ここでは、「cc」と「ml」の成り立ちを説明していきます。

「cc」:「メートル」が由来

「cc」とは「cubic centimetre(キュービック センチメートル)」の略です。英語で「立方センチメートル」のこと。「cc」は「メートル」由来の単位なんです。

「1辺が1cmの立方体」を想像してください。すごく小さいサイコロのようなものが想像できたと思います。この「立方体の中の空間」が「体積と言い換えられる」のです。

先ほど「cm³」という単位も紹介しました。「cm³」の“m³”部分は3次元空間、すなわち立方体のこと。「cc」と「cm³」の違いは、立方体の表現の仕方なんですね。

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