今回はイヤホンの「カナル型」と「インナーイヤー型」の違いについてみていきます。カナル型もインナーイヤー型も、イヤホンの商品名でよく見るよな。写真が載っていればいいが、名前だけみてもよくわからないんじゃないか?どちらを選べばいいか迷うこともあるでしょう。今回はイヤホンやヘッドホンをつけない日はないというほどの音楽好きwebライター早坂佳歩を呼んです。形の違いから音の感じ方まで、徹底的に解説していきます。

ライター/早坂佳歩

会計事務所に勤務しながら副業webライターとして活動している。用途によってイヤホンやヘッドホンを使い分けるこだわりを持つ。多数のイヤホンを使用してきた音マニアが実体験を踏まえてわかりやすく解説していく。

カナル型とインナーイヤー型の違いをざっくり解説!

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カナル型とインナーイヤー型の大きな違いはイヤホンの作りにあります。それによって装着感や音の響き方にも差が出てくるのです。それでは違いをひとつずつみていきましょう。

違いその1:構造

構造の違いは見た目からもわかりやすいですね。名前でピンとこなくても、実物を見れば「このイヤホンのことか!」となるのではないでしょうか。

カナル型:耳栓のような形

カナル型イヤホンの先端には、シリコン製のカバー(イヤーピース)がついています。耳栓のように耳の奥に入れ込んで使用するため、密閉度が高く「密閉型イヤホン」と呼ばれることも多いです。

インナーイヤー型:耳に引っ掛ける形

インナーイヤー型イヤホンにはイヤーピースがついておらず、耳の入り口にある耳介という部分に引っ掛けて使用します。カナル型と違い耳の内側に空間が生まれるため、「開放型イヤホン」とも呼ばれていますね。

違いその2:使用感

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使用感については、どちらにもメリット・デメリットがあります。感じ方は人それぞれなので、装着してみてストレスの少ない方を選びましょう。

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カナル型:しっかりと耳にフィット

イヤーピースが耳に密着するため、外れにくく周囲の音が気になりにくいことが特徴です。イヤーピースには種類があり、自分の耳にあった形やサイズを選べます。ただ、耳を圧迫してしまうので長時間の使用では耳が疲れてしまうことも。耳を塞ぐかたちになるため、最初は違和感を覚えるかもしれません。

インナーイヤー型:圧迫感がない

インナーイヤー型は耳を密閉しないため、耳が疲れにくく周囲の音が聞き取りやすいです。空間があるぶんシャカシャカと音が漏れやすいので、外で使うときは音量に注意しましょう。圧迫感がないため長時間の使用におすすめですが、接着面が少なく外れやすいのが難点です。サイズ選びが重要となりますね。

違いその3:音質

密閉しているか解放されているかで、音の聞こえ方もずいぶん変わります。曲のジャンルによって使い分けたり、同じ曲を聞き比べたりするのも良いですね。

カナル型:繊細かつ迫力のある音

カナル型は耳を密閉しているため、細かな音まで聞き取ることができます。また、耳の奥までイヤーピースを入れ込むことで音が直接的に響き、インパクトのある音が出せるのも魅力のひとつ。低音を楽しみたいときや、ライブ感を求めているときなどに効果を発揮してくれるでしょう。

インナーイヤー型:バランスの良い音

インナーイヤー型は爽やかな空気感や自然な響きなどの空間表現力がとても高いです。低音が少し弱いですが、中音域から高音域の音の広がりを感じやすく、どんなジャンルでもバランスの良い音が鳴らせます。アコースティック特有の空気感を楽しみたいときなどはインナーイヤー型を使うと良いでしょう。

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機能や着け心地は?まだまだあるイヤホンの種類

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カナル型・インナーイヤー型に限らず、イヤホンには様々な種類があります。選択肢が増えるほど、最適なイヤホンが選びやすくなりますよ。

ノイズキャンセリングイヤホン

ノイズキャンセリングイヤホンとは、名前の通りノイズ(雑音)をキャンセル(取り消し)するイヤホンのことです。イヤホンについているマイクで周囲の音を取り込み、周囲の音と相反する音を発生させることによりノイズを打ち消すことができます。電車や飛行機などで集中して音楽を聞きたいときにおすすめです。

耳かけ式イヤホン

見た目は小さなヘッドホンのようで、耳の上にフックを引っ掛けて使います。発音部が広く音の広がりを表現しやすいことと、長時間の使用でも疲れにくいことが、通常のイヤホンとの違いです。ヘッドホンのようにヘッドバンドがないので、髪型が崩れる心配がないのが嬉しいですね。ただ、周囲の音が聞き取りやすい反面、音漏れもしやすいため、電車内などでは音量に配慮しましょう。

骨伝導式イヤホン

骨伝導式イヤホンは、鼓膜ではなく骨を振動させて音を伝えます。耳を塞がず耳の近くの骨にあてるため、周囲の音を聞きながら音楽を楽しむことができるのです。屋外で使えば車や自転車の音も聞こえるので、ジョギング中も安心ですね。ただ、密閉性がないため音漏れもしやすく、静かな場所ではボリュームを下げる必要があります。

自分に合ったイヤホンで音楽を楽しもう!

長距離移動で集中して音楽が聞きたい、ゲームをするから疲れにくいものがいい、周りの声やアナウンスも聞き取りたい。イヤホンを使う場面は様々でしょう。それぞれのイヤホンの特徴を知っていれば、装着感・音質・使う場所や用途などに応じて使い分けることができます。自分に合ったイヤホンを見つけて、快適に、そして安全に音楽を楽しみましょう。

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雑学

イヤホンの「カナル型」と「インナーイヤー型」はどう違う?使用感や音の違いを音楽大好きライターがわかりやすく解説

機能や着け心地は?まだまだあるイヤホンの種類

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カナル型・インナーイヤー型に限らず、イヤホンには様々な種類があります。選択肢が増えるほど、最適なイヤホンが選びやすくなりますよ。

ノイズキャンセリングイヤホン

ノイズキャンセリングイヤホンとは、名前の通りノイズ(雑音)をキャンセル(取り消し)するイヤホンのことです。イヤホンについているマイクで周囲の音を取り込み、周囲の音と相反する音を発生させることによりノイズを打ち消すことができます。電車や飛行機などで集中して音楽を聞きたいときにおすすめです。

耳かけ式イヤホン

見た目は小さなヘッドホンのようで、耳の上にフックを引っ掛けて使います。発音部が広く音の広がりを表現しやすいことと、長時間の使用でも疲れにくいことが、通常のイヤホンとの違いです。ヘッドホンのようにヘッドバンドがないので、髪型が崩れる心配がないのが嬉しいですね。ただ、周囲の音が聞き取りやすい反面、音漏れもしやすいため、電車内などでは音量に配慮しましょう。

骨伝導式イヤホン

骨伝導式イヤホンは、鼓膜ではなく骨を振動させて音を伝えます。耳を塞がず耳の近くの骨にあてるため、周囲の音を聞きながら音楽を楽しむことができるのです。屋外で使えば車や自転車の音も聞こえるので、ジョギング中も安心ですね。ただ、密閉性がないため音漏れもしやすく、静かな場所ではボリュームを下げる必要があります。

自分に合ったイヤホンで音楽を楽しもう!

長距離移動で集中して音楽が聞きたい、ゲームをするから疲れにくいものがいい、周りの声やアナウンスも聞き取りたい。イヤホンを使う場面は様々でしょう。それぞれのイヤホンの特徴を知っていれば、装着感・音質・使う場所や用途などに応じて使い分けることができます。自分に合ったイヤホンを見つけて、快適に、そして安全に音楽を楽しみましょう。

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