この記事ではオーディオインターフェイスとミキサーの違いについてみていきます。音楽をやっていると耳にすることも多い、オーディオインターフェイスとミキサー。録音や編集に使うイメージですね。ですが、なんだか使い方が難しそうだし、違いもよく理解していないんじゃないか?
今回はバンドで楽曲制作経験のあるwebライターの早坂佳歩を呼んです。用途の違いや使い方まで、徹底的に解説していきます。

ライター/早坂佳歩

会計事務所に勤務しながら、副業webライターとして活動している。バンドを組んでいたこともあり、自身で作詞・作曲・編曲も手がけている。音楽経験を活かし、専門的な知識をわかりやすく解説していく。

オーディオインターフェイスとミキサーは何が違う?

image by iStockphoto

オーディオインターフェイスとミキサーの機能がどちらも搭載されている機器もありますが、個々は全くの別物です。オーディオインターフェイスは音源をデジタル化してパソコンに取り込むもの、ミキサーは複数の音源を混ぜ合わせるものになります。それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。

オーディオインターフェイスとは

image by iStockphoto

オーディオインターフェイスを直訳すると、「オーディオ」=「音声」、「インターフェイス」=「接点」となります。つまり、音の接続部分。オーディオインターフェイスは音源とパソコンの架け橋ということですね。

オーディオインターフェイスでできること

音楽制作をパソコンで行う場合、ソフトで使用できる音源データが必要となります。ただ、マイクや楽器を直接パソコンに繋ぐことはできません。パソコンについているマイクで録音することも可能ですが、音のズレが生じたり、ノイズが入ったりと、問題が多々起こります。そこでオーディオインターフェイスの出番です。オーディオインターフェイスは、マイクや楽器のアナログ音声信号をデジタル信号に変換して、パソコンへ送ることができます。音のズレなどの問題も解決でき、高音質な音源データを作れるのです。

また、パソコンのマイクが1つしかついていないのに対し、オーディオインターフェイスは様々な入出力のタイプがあります。ドラム録りではマイク入力の多いものを、宅録メインの場合は最低限の入出力のものといったように、用途に併せて選べるのも嬉しいですね。

オーディオインターフェイスの使い方

入力は「マイク・楽器→オーディオインターフェイス→パソコン」、出力は「パソコン→オーディオインターフェイス→ヘッドホン・スピーカー」という順番で繋ぎます。

パソコンとオーディオインターフェイスの接続では、USBケーブルを使うことが多いです。入力の際、マイクはXLR端子へ、ギターやベースはLINE入力用端子へ繋ぎましょう。また、パソコンの音をヘッドホンへ出力する場合はPHONS端子を、スピーカーの場合はOUTPUTSチャンネルを使用します。スピーカーは左右別々の出力で、モノラルケーブルが2本必要となるので注意しましょう。

このようにすべて繋ぐと、パソコンの音源を聞きながら録音をすることができます。

ミキサーとは

image by iStockphoto

ミキサーを直訳すると「かき混ぜる」。その名の通り、音を混ぜるためのものです。ミキサーは音楽スタジオでよく見かけますよね。ボーカルがマイクを繋いでいる、あの機材のことです。

ミキサーでできること

ミキサーは複数の音声のバランスをまとめて聞きやすい音に調節し、出力するためのものです。ハウリングを防止したり、機種によってはエフェクトをかけたりすることもできます。ライブハウスのPAが使っているもの、と言うとイメージしやすいでしょうか。

バンドでライブをやるとして、マイク・ギター・ベース・ドラムはそれぞれ別のマイクやアンプで音を出しますよね。それらの音を混ぜてひとまとめにしてスピーカーから出すのが、ミキサーの役割です。

ミキサーの使い方

ミキサーを使うときは「複数の音源→ミキサー→アンプ・スピーカー」という接続となります。ミキサーにはツマミや端子がいっぱいあって難しそうに見えますが、仕組みを知ってしまえば操作は簡単にできるのです。

音楽スタジオによくあるアナログミキサーを例にみていきましょう。まずはインプット端子ミキサーの上部にあることが多いです。ここに入力したいマイクや楽器を繋ぎます。インプット端子の下に並んでいるのが、音の調節に使用するツマミです。インプット端子とツマミの縦1列がセットになっていて、大きなミキサーだとそれが横に何セットも並んでいます。

ミキサーの右下にあるのがマスターフェーダーです。ミックスした音のボリュームを一括で操作できます。マスターフェーダーを上げなければ音は何も鳴りません。そしてミキサーの右上にあるアウトプット端子からケーブルでアンプへ繋げば、出力ができます。

オーディオインターフェイスとミキサーは併用できる?

オーディオインターフェイスとミキサーは、一緒に使うことができます。どのように使うかによって繋ぐ順番は変わりますが、何を入力して何を出力するのかがきちんとわかれば、接続も簡単になりますよ。

\次のページで「オーディオインターフェイスとミキサーの接続方法」を解説!/

オーディオインターフェイスとミキサーの接続方法

「ミックスしたバンド音源をパソコンで録音したい!」という場合の繋ぎ方をみてみましょう。まず、マイクや楽器をミキサーに繋ぎます。これは入力なので使うのはミキサーのインプット端子ですね。ミキサーからパソコンへは繋げないので、ここでオーディオインターフェイスを挟みましょう。このとき、ミキサー側は出力になるのでメインアウト(マスター出力)端子を、オーディオインターフェイス側は入力になるのでインプット端子をそれぞれ繋ぎます。そしてオーディオインターフェイスとパソコンを繋げば、準備完了です。

音の流れをイメージして、出力端子から入力端子へ繋ぐという決まりを覚えてしまえば、違う場面での接続もできるようになるでしょう。

特性を理解して様々な場面で活用しよう

オーディオインターフェイスやミキサーが活躍するのは、音楽活動に関してだけではありません。店舗でのBGMやアナウンス放送をミキサーで流したり、配信動画を自作するときに音声をオーディオインターフェイスで録音したり、用途は様々です。自分なりの使い方で、日常の音を豊かにしてみませんか。

" /> オーディオインターフェイスとミキサーの違いとは?機能や使い方・併用方法も元バンドマンがわかりやすく解説 – Study-Z
雑学

オーディオインターフェイスとミキサーの違いとは?機能や使い方・併用方法も元バンドマンがわかりやすく解説

この記事ではオーディオインターフェイスとミキサーの違いについてみていきます。音楽をやっていると耳にすることも多い、オーディオインターフェイスとミキサー。録音や編集に使うイメージですね。ですが、なんだか使い方が難しそうだし、違いもよく理解していないんじゃないか?
今回はバンドで楽曲制作経験のあるwebライターの早坂佳歩を呼んです。用途の違いや使い方まで、徹底的に解説していきます。

ライター/早坂佳歩

会計事務所に勤務しながら、副業webライターとして活動している。バンドを組んでいたこともあり、自身で作詞・作曲・編曲も手がけている。音楽経験を活かし、専門的な知識をわかりやすく解説していく。

オーディオインターフェイスとミキサーは何が違う?

image by iStockphoto

オーディオインターフェイスとミキサーの機能がどちらも搭載されている機器もありますが、個々は全くの別物です。オーディオインターフェイスは音源をデジタル化してパソコンに取り込むもの、ミキサーは複数の音源を混ぜ合わせるものになります。それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。

オーディオインターフェイスとは

image by iStockphoto

オーディオインターフェイスを直訳すると、「オーディオ」=「音声」、「インターフェイス」=「接点」となります。つまり、音の接続部分。オーディオインターフェイスは音源とパソコンの架け橋ということですね。

オーディオインターフェイスでできること

音楽制作をパソコンで行う場合、ソフトで使用できる音源データが必要となります。ただ、マイクや楽器を直接パソコンに繋ぐことはできません。パソコンについているマイクで録音することも可能ですが、音のズレが生じたり、ノイズが入ったりと、問題が多々起こります。そこでオーディオインターフェイスの出番です。オーディオインターフェイスは、マイクや楽器のアナログ音声信号をデジタル信号に変換して、パソコンへ送ることができます。音のズレなどの問題も解決でき、高音質な音源データを作れるのです。

また、パソコンのマイクが1つしかついていないのに対し、オーディオインターフェイスは様々な入出力のタイプがあります。ドラム録りではマイク入力の多いものを、宅録メインの場合は最低限の入出力のものといったように、用途に併せて選べるのも嬉しいですね。

オーディオインターフェイスの使い方

入力は「マイク・楽器→オーディオインターフェイス→パソコン」、出力は「パソコン→オーディオインターフェイス→ヘッドホン・スピーカー」という順番で繋ぎます。

パソコンとオーディオインターフェイスの接続では、USBケーブルを使うことが多いです。入力の際、マイクはXLR端子へ、ギターやベースはLINE入力用端子へ繋ぎましょう。また、パソコンの音をヘッドホンへ出力する場合はPHONS端子を、スピーカーの場合はOUTPUTSチャンネルを使用します。スピーカーは左右別々の出力で、モノラルケーブルが2本必要となるので注意しましょう。

このようにすべて繋ぐと、パソコンの音源を聞きながら録音をすることができます。

ミキサーとは

image by iStockphoto

ミキサーを直訳すると「かき混ぜる」。その名の通り、音を混ぜるためのものです。ミキサーは音楽スタジオでよく見かけますよね。ボーカルがマイクを繋いでいる、あの機材のことです。

ミキサーでできること

ミキサーは複数の音声のバランスをまとめて聞きやすい音に調節し、出力するためのものです。ハウリングを防止したり、機種によってはエフェクトをかけたりすることもできます。ライブハウスのPAが使っているもの、と言うとイメージしやすいでしょうか。

バンドでライブをやるとして、マイク・ギター・ベース・ドラムはそれぞれ別のマイクやアンプで音を出しますよね。それらの音を混ぜてひとまとめにしてスピーカーから出すのが、ミキサーの役割です。

ミキサーの使い方

ミキサーを使うときは「複数の音源→ミキサー→アンプ・スピーカー」という接続となります。ミキサーにはツマミや端子がいっぱいあって難しそうに見えますが、仕組みを知ってしまえば操作は簡単にできるのです。

音楽スタジオによくあるアナログミキサーを例にみていきましょう。まずはインプット端子ミキサーの上部にあることが多いです。ここに入力したいマイクや楽器を繋ぎます。インプット端子の下に並んでいるのが、音の調節に使用するツマミです。インプット端子とツマミの縦1列がセットになっていて、大きなミキサーだとそれが横に何セットも並んでいます。

ミキサーの右下にあるのがマスターフェーダーです。ミックスした音のボリュームを一括で操作できます。マスターフェーダーを上げなければ音は何も鳴りません。そしてミキサーの右上にあるアウトプット端子からケーブルでアンプへ繋げば、出力ができます。

オーディオインターフェイスとミキサーは併用できる?

オーディオインターフェイスとミキサーは、一緒に使うことができます。どのように使うかによって繋ぐ順番は変わりますが、何を入力して何を出力するのかがきちんとわかれば、接続も簡単になりますよ。

\次のページで「オーディオインターフェイスとミキサーの接続方法」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: