突然ですが冠詞の違いは分かるでしょうか?英語の名詞の前につく"a"や"the"のことです。日本語には、この冠詞という文法がないため、冠詞を重要と考えていない人も多いように感じる。しかし、冠詞1つで意味が変わることもあるので、英語を学習するならしっかり理解するべきです。
今回は、冠詞の違いを英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3までbe動詞すら理解していなかった万年赤点時代を乗り越えて、今ではTOEIC上位3%圏内に。元々英語嫌いだった経験をもとに英語の基礎を分かりやすく解説する。

可算名詞と不可算名詞とは?

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冠詞を理解する上で重要なのが、名詞の理解です。英語の名詞には可算名詞と不可算名詞の2種類が存在することをご存知でしょうか?これらの理解なしには冠詞を理解することはできないので、まずは可算名詞と不可算名詞についてみていきましょう。

可算名詞:数えられる名詞

可算名詞は簡単に説明すると、「1つ、2つと数えることができる名詞」です。今あなたが見ているパソコンやスマホも数えられるので可算名詞の1つ。可算名詞は語尾に”-s”をつけることで複数形を作ることができます。

不可算名詞:数えられない名詞

不可算名詞は「数を数えられない名詞」もしくは「量を数える名詞」です。あなたが今飲んでいる飲み物(水やコーヒーなど)や、この記事から得ようとしている情報は不可算名詞となります。これらの名詞は複数形をとることができません。

日本人が間違えやすい冠詞をチェック!

冠詞は日本語にはない文法で、"a" "an" "the"の3つだけ。しかし、日本人に馴染みのない文法であるため、多くの日本人がこれらの使い分けを苦手としています。中には、どちらでもよいと考えている人もいるのではないでしょうか?ここではそれぞれの冠詞をみていきましょう。

冠詞の役割とは?

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冠詞の役割とは何でしょうか?ロングマン英英辞典によると、冠詞とは次のような意味があります。

\次のページで「定冠詞”the”」を解説!/

a word used before a noun to show whether the noun refers to a particular example of something or to a general example of something.

出典:オンライン版ロングマン現代英英辞典(https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/article)

「名詞の前につく単語で、その名詞が特定の物を指しているか、一般的な例を指しているのかを示すために用いられる」という意味です。つまり、冠詞によってその名詞のイメージ(特定のものを指しているか否か)が変わることを意味しています。

定冠詞”the”

日常生活で"the"という冠詞を目にしないことはありません。”the”は定冠詞と呼ばれ、その働きは名詞に「特定性」を与えることで、日本語に訳すと「あの〇〇」です。定冠詞は可算名詞にも不可算名詞にもつけることができます。

不定冠詞”a”"an"

"the"と同様に”a”や”an”も文章中でよく目にします。これらは不定冠詞と呼ばれ、「特定性」はありません。不定冠詞は可算名詞の単数形のみにつけることができる冠詞で、日本語に訳すのであれば「とある〇〇。」ですが、定冠詞も不定冠詞も厳密には訳さないことが多いです。

"a"と”an”の意味に違いはありませんが、続く名詞の最初の発音によって以下のように使い分けます。

"an"を使う場合:続く名詞の発音が母音(a,e,i,o,u)から始まる時(an apple, an umbrellaなど)
”a”を使う場合:続く名詞の発音が子音(母音以外の音)から始まる時(a pen, a tableなど)

冠詞はどうやって使い分ける?

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定冠詞と不定冠詞について解説してきましたが、実際に文章を作る際はどのように使い分けるとよいのでしょうか?最後に分かりにくい冠詞の使い分けについて解説します。

同じものをイメージできるか

定冠詞と不定冠詞の最大の違いは「特定性」があるか否かです。何かについて話す時、話し手にはそのモノ自体のイメージがしっかりできているはずですが、聞き手にはそのモノのイメージができていないことがあります。一方、すでに何度が話したことのあるモノであれば、同じモノをイメージできますよね。このように同じものをイメージできるかどうかで使い分けが可能です。

・I saw a girl.(ある女の子を見かけた。)
・The girl was playing tennis.(その女の子はテニスをしていた。)

このように最初に話題にあがる時は不定冠詞を用いて、一度話題にあがった名詞に対しては、それ以降は共通認識があるものとして定冠詞を用いることができます。

単に車を買ったのであれば"I bought a car."ですが、ずっと欲しい車があると話していた相手に対して"I bought the car."と伝えれば欲しがっていた車を買ったのか、とどの車を買ったのかまで正確に伝えることが可能です。これが定冠詞と不定冠詞の主な使い分けで、会話において非常に重要な役割を果たします。

\次のページで「唯一無二のものには"the"」を解説!/

唯一無二のものには"the"

この世には、ただ1つしか存在しないものがあります。例えば太陽。太陽は我々が知る限りではこの世に1つしか存在しませんよね。他にも組織の長は基本的に1人。そのため社長や校長などにも"the"をおきます。「a president」だと、その会社に複数いる社長のうちの1人と捉えられかねません。

このようにただ1つしか存在しないものには、必ず定冠詞”the”をつけます。

"a"と"the"を使い分けて円滑なコミュニケーションを図ろう!

冠詞は日本語にない文法のため、軽視されやすく十分理解せずになんとなく使い分けている人も多いように感じます。しかし、実際には冠詞の違いで意味が変わったり、伝わるニュアンスが変化したりと英会話において非常に重要な役割を果たしていることを理解しましょう。

冠詞を使い分けられるようになると、不必要な誤解やミスコミュニケーションが減らすことができ、会話力が格段にアップします。冠詞をしっかり理解してワンランク上の円滑なコミュニケーションを取れるようになりましょう!

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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雑学

3分で分かる冠詞”a”と”the”の違い!日本人が苦手な冠詞の使い分けや意味を英語オタクが分かりやすくわかりやすく解説

突然ですが冠詞の違いは分かるでしょうか?英語の名詞の前につく”a”や”the”のことです。日本語には、この冠詞という文法がないため、冠詞を重要と考えていない人も多いように感じる。しかし、冠詞1つで意味が変わることもあるので、英語を学習するならしっかり理解するべきです。
今回は、冠詞の違いを英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3までbe動詞すら理解していなかった万年赤点時代を乗り越えて、今ではTOEIC上位3%圏内に。元々英語嫌いだった経験をもとに英語の基礎を分かりやすく解説する。

可算名詞と不可算名詞とは?

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冠詞を理解する上で重要なのが、名詞の理解です。英語の名詞には可算名詞と不可算名詞の2種類が存在することをご存知でしょうか?これらの理解なしには冠詞を理解することはできないので、まずは可算名詞と不可算名詞についてみていきましょう。

可算名詞:数えられる名詞

可算名詞は簡単に説明すると、「1つ、2つと数えることができる名詞」です。今あなたが見ているパソコンやスマホも数えられるので可算名詞の1つ。可算名詞は語尾に”-s”をつけることで複数形を作ることができます。

不可算名詞:数えられない名詞

不可算名詞は「数を数えられない名詞」もしくは「量を数える名詞」です。あなたが今飲んでいる飲み物(水やコーヒーなど)や、この記事から得ようとしている情報は不可算名詞となります。これらの名詞は複数形をとることができません。

日本人が間違えやすい冠詞をチェック!

冠詞は日本語にはない文法で、“a” “an” “the”の3つだけ。しかし、日本人に馴染みのない文法であるため、多くの日本人がこれらの使い分けを苦手としています。中には、どちらでもよいと考えている人もいるのではないでしょうか?ここではそれぞれの冠詞をみていきましょう。

冠詞の役割とは?

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冠詞の役割とは何でしょうか?ロングマン英英辞典によると、冠詞とは次のような意味があります。

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