
3分で分かる「他動詞」と「自動詞」の違い!見分け方や英文法基本の5文型も英語オタクがわかりやすく解説
他動詞と自動詞の理解にはO(目的語)が重要
5文型を見てみるとV(動詞)のあとにO(目的語)をとる文型が3つあることが分かります。今回のメインテーマである「他動詞」「自動詞」を理解する上で、O(目的語)が重要です。第1文型、第2文型は目的語をとらず、残りの3つの文型は目的語をとることを覚えておきましょう。
他動詞と自動詞の違い

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今回のテーマである「他動詞」「自動詞」とは、「動詞」の種類です。辞書で動詞を調べると、その動詞がどちらに属しているかが必ず表記されています。この「他動詞」と「自動詞」には具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
他動詞:目的語が必要な動詞
他動詞とは、目的語を伴うことで初めて意味を持つ動詞のことです。そのため、他動詞のあとには必ず目的語(名詞、代名詞)が続きます。
1.I will buy.
2.I will buy a car.
1の文章では何を買うのかが相手に伝わらず、文章として不十分ですよね。日本語でも脈絡なしに「買います。」と言われても聞き手にはなにを買うのか伝わりません。このように目的語を伴うことで動詞として完全な意味をもつ動詞を「他動詞」と言います。
自動詞:目的語が不要な動詞
一方、自動詞は目的語がなくても文章が意味を成す動詞です。自動詞のあとに目的語が続くと文法的に誤りとなるので注意しましょう。
1.I am Takuya.
2.I can swim.
1の文章はSVC型の文章でTakuyaはIの説明をしているため、Takuyaは補語の要素。2の文章はSV型で主語と動詞で文章が完結していますね。このように目的語を伴わずとも文章を完成させられる動詞を「自動詞」と呼びます。
自動詞の直後には目的語を置くことはできませんが、自動詞+前置詞のあとであれば目的語を置くことが可能です。
多くの動詞は他動詞にも自動詞にもなる
先ほど”buy”を他動詞(〜を買う)として説明しましたが、実は”buy”には自動詞の意味(物を買う)もあります。このように多くの動詞は自動詞にも他動詞にもなりえることに注意が必要です。さらに他動詞か自動詞かで大きく意味が変わる単語もあります。
1.I run.
2.I run a restaurant.
1は自動詞の”run”なので「走る」を意味しますが、2は“a restaurant”を目的語とする他動詞で「〜を経営する」の意味になります。ここまで大きく意味が変わる動詞はそれほど多くありませんが、知識として覚えておかないとミスコミュニケーションの原因になりかねません。

辞書や単語帳で他動詞を確認すると、「(〜を、に)〇〇する」と掲載されている。一方、自動詞の説明は「(〜が)〇〇する」と掲載される。動詞を覚える際は、助詞にも注意することで他動詞と自動詞を区別がしやすくなるぞ。
目的語の有無
繰り返しになりますが、1番分かりやすいのは目的語の有無で見分ける方法です。動詞のあとに目的語(名詞、代名詞)が続いていれば、その動詞は「他動詞」になります。ここで問題となるのが、第2文型(SVC)と第3文型(SVO)。第2文型でも動詞のあとに名詞が続くことがあるので、注意が必要です。
SVCとSVOの見分け方は、S(主語)とV(動詞)の後の名詞の関係。C(補語)は他の要素に追加情報を与えるので、CはSの説明つまり、S=Cの関係になります。一方、目的語(O)は動詞を説明する要素であるため、SとOに関連性はありません。
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