3分で簡単グラハム・ベルの功績!日本にもゆかりがある?電話を発明した偉人について理系学生ライターが徹底わかりやすく解説
電話の特許をめぐる裁判
ベルが発明した電話の特許はアメリカの特許庁に受理されており、ベルは世界ではじめて電話を実用化した人物として認められています。しかしながら、ベルの特許提出のわずか2時間後に電話の特許を申請した人物がいるのです。それはグレイという人物でした。
ベルはグレイと何度も裁判で戦い、自身の主張を訴えました。この裁判は、米国の最高裁判所にまで持ち込まれたようです。ベルはグレイに一度も敗訴することなく、最終的に自身の特許を守ることができました。
ベルが残した数々の発明
ベルが発明したものと言えば、電話ですが、それ以外の分野においてもヘルツは大きな成果を残しています。ここでは、具体的にフォトフォン(光電話)・金属探知機について述べますね。
各発明品の仕組みはどのようになっているのか、それぞれの発明がどのようなきっかけでなされたのかといった点に注目して、記事を読み進めてみてくださいね。
フォトフォン(光電話)
不明 – https://www.flickr.com/photos/fdctsevilla/4074931746/, パブリック・ドメイン, リンクによる
フォトフォン(光電話)は、光を用いて音声を伝達する装置のことです。この装置はベルとその助手であるテインターの手によって発明されました。話し手側の装置は、声で平面鏡を振動させ、そこで光を反射させるというものです。声の強弱で鏡の振動具合も変化し、反射光の強度も変化します。この反射光を聞き手側に届けるのです。
聞き手側の装置では反射光を集め、それを光素子として振る舞うセレンに照射しますよ。セレンは光の強度で電気抵抗が変化するので、光信号を電気信号に変換できるのです。この電気信号をスピーカーに流すと、話し手の声が聞こえるという仕組みですね。
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