醤油:原料は大豆・小麦・食塩
醤油の原料は大豆と小麦と食塩。大豆を蒸したり、小麦を炒めたりすることで麹菌の酵素が反応しやすくなります。これによって醤油にコクや甘味、おいしさが生まれるのです。詳しい醤油の製造方法を以下にまとめました。
1. 大豆を蒸す:タンパク質がアミノ酸に分解され、おいしさが生まれる
2. 小麦を炒める:デンプンがブドウ糖に変わって甘味とコクが生まれる
3. 食塩を加える:雑菌の活動抑制、酵母菌と乳酸菌の働き促進
4. 麹を作る:麹菌が育ちヤシ環境でつくり、1と2を混ぜる
5. 発酵、熟成させる:食塩水と酵母を加えてもろみを作る
6. 圧搾する:熟成したものを搾る(搾ったものを「生揚げ」という)
7. 調合と火入れをする:生揚げの調合・加熱し、殺菌と香り、味、色を調整
8. 検査する:香り、味、色をチェック
9. 容器に詰める:クリーンルーム内で行われる
味噌と醤油の種類とは?
ここまで、味噌と醤油の歴史とそれぞれの製造過程について解説しました。ここからは、味噌と醤油の種類について解説していきます。味噌と醤油は、原材料の調合や加工の仕方によって、様々な味が作り出されるのです。それぞれの特徴に合うような料理に使うと、より美味しくなりますよ。
味噌の種類について
味噌は、加えた麹の種類によって分類することができるのです。味噌を作るために使われる麹として、米麹と麦麹があります。大豆に米麹を加えたものが「米味噌」、大豆に麦味噌を加えたものを「麦味噌」と言うのです。また、大豆のみを使用した味噌は「豆味噌」と呼びます。
さらに、味噌は辛口と甘口に分けることができますよ。この味の違いは食塩によるものと、麹歩合によって決まるのです。
以下に味噌の種類とその味と産地をまとめました。
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