今回はそんな料理に欠かせない油脂の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。
ライター/熊家
現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かして雑学の知識を分かりやすく解説していく。
ざっくり背脂とラードの違いは?
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背脂とラードは料理をさらに美味しくしてくれる油脂ですが、どのような違いがあるのでしょうか。今回の記事は、双方の違いの紹介です。はじめにざっくりと違いを紹介していきます。料理が好きな方や、毎日の料理に変化を付けたいという方は必見の内容です。
背脂:豚肉のロースの上部分
背脂は豚肉のロースの上部分です。部位が豚の背中なので、「背脂」と呼ばれています。背脂はオレイン酸やリノール酸などを含み、常温で溶けやすいためスープとの相性のよさが特徴です。背脂が含まれているスープは、とろけるような味わいでありながらスッキリとした後味があります。
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ラード:豚肉の脂肪から精製した油脂
ラードは豚肉の脂肪から精製した油脂です。豚肉100%が「純正ラード」で、豚肉以外に牛肉から精製した油脂は「調整ラード」と呼ばれています。飽和脂肪酸を多く含む動物性の油です。スーパーの食用油のコーナーで販売されていることが多くあります。
違いその1:特徴
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背脂とラードはどちらも動物性の油脂ですが、どのような特徴の違いがあるのでしょうか。この章では、双方の特徴の違いを紹介します。どこの部位なのか、どのようにして作られるのかなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。
背脂:何も加工しない脂身
背脂の特徴は、何も加工しない脂身であることです。旨味が強い脂身で、他の部位と比べると溶けやすくなります。そのため、ラーメンやスープなどによく使われる脂身です。また、英語で背脂は「back fat」と呼びます。
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