この記事では教授と准教授の違いについてみていきます。どちらも、大学や短期大学の教員ではあるよな。大学教員として、共通していることもありますが、給料や学校の運営への関り方などに違いがあるようです。そこで今回は、そんな教授と准教授の違いについて、それぞれの役割と仕事内容、そして細かい違いについて雑学好きの現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

教授と准教授ってどんな人たち?

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大学や短大に進学すると、教授や准教授と関わることになりますよね。どちらも学生への指導研究を行うという立場で活動します。どちらかの役職に就くには、博士課程まで進み、いくつか論文を執筆し、ある程度の研究実績が必要不可欠。そんな教授と准教授について、もう少し詳しく解説しますね。

教授:大学教員の役職で最上位

教授は、大学教員の中でも最上位の役職。大学教員になるには、博士課程を修了し、多数の論文と研究成果を出さなければなりませんでした。そこからさらに、助手、助教、講師、准教授を経て、晴れて教授になれるのです。教授になるまで、かなりの苦労と時間がかかりますね。

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准教授:助教授と呼ばれていた

准教授は、もともと「教授を助ける」という役職であることから「助教授」と呼ばれていました。しかし、准教授の仕事内容は学生の指導と研究であり、教授とほとんど変わらないことから、「助教授」から「准教授」へと名称が変わったのです。教授より役職が少し低いとはいえ、准教授に辿り着くのもかなり大変なことですよね。

教授と准教授の違いとは?

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教授と准教授とはどういった役職なのかを簡単に解説しました。仕事内容はどちらも同じで、さほど違いがありません。しかし、両者には主に2つの違いがあります。ここからは、本題の教授の准教授の違いについて見ていきましょう。

違い1. 給料

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1つ目の違いは給料です。会社では部長、取締役、副社長、社長といった役職によって給料が異なってきますよね。大学教員でも役職によって給料は変わってきます。教授と准教授の給料について見ていきましょう。

教授:平均年収は約1112万円

大学教授の平均年収は約1112万円と言われています。国公立大学(北海道大学、東北大学、九州大学、東京大学、東京工業大学、京都大学、千葉大学、静岡大学、宮城大学など)の場合、大学によっては約1085万円~約1183万円であり、私立大学(愛知大学、福岡大学、沖縄大学、近畿大学、東海大学、兵庫大学、奈良大学、神奈川大学、石川大学など)の場合、大学によって約1183万円~1427万円なんてところも。

国公立大学と私立大学で給料に多少差がありますが、どちらにしろ、かなり高水準であることは言えますね。

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准教授:平均年収は約857万円

准教授の平均年収は約857万円です。国公立大学は600万円~750万円で、私立大学の場合、700万円~800万円となっています。教授と比べると多少低いものの、サラリーマンの平均年収である約440万円をはるかに超えていますね。

違い2. 大学の運営への携わり方

大学が成り立つには、誰かが大学の運営をしなければなりません。その運営に携わるのは大学の教員たちです。教授と准教授でも運営への関り方に多少違いがあるとのこと。ここでは、教授と准教授の大学運営への関り方について解説していきます。

教授:大学の運営に関わる

教授は、研究と学生への指導だけでなく、大学の運営にも深く関わっていきます。大学内では定期的に「教授会」という会議を開き、大学の運営に関することを教授同士で話し合うのです。

例えば、予算の組み方、教員の新規採用、学内で起こった問題、博士論文の審査など、大学に関わる重要な事柄についてその会議で話し合われます。研究や教育だけでも十分忙しいですが、教授は運営も手掛けるのでかなり多忙そうですよね。

准教授:教授よりは運営に関わらない

准教授の場合、教授と比べて大学や学部の運営に関わりません。また、教授と比べて学部長や委員長、図書館長などの役割に就きづらいです。しかし、教授会には参加することもあり、全く大学の運営に携わらないわけではありません

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教授と准教授は似ているようで違うところも!

教授と准教授はどちらも大学教員で、給料、大学の運営への携わる程度が少し異なる、という2つの違いがありました。しかし、両者はそこまで大きな差はなく、どちらも学生の教育と研究を行います。

大学に入ると研究室に所属することになるでしょう。この時、研究室の教授や准教授といった役職名にとらわれないことをおすすめします。最も大事なことは、自分の学びたいことと先生との相性です。これらを優先的に考えて研究室を選ぶようにしましょう。

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教授と准教授の違いは?給料や学校運営についても雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事では教授と准教授の違いについてみていきます。どちらも、大学や短期大学の教員ではあるよな。大学教員として、共通していることもありますが、給料や学校の運営への関り方などに違いがあるようです。そこで今回は、そんな教授と准教授の違いについて、それぞれの役割と仕事内容、そして細かい違いについて雑学好きの現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

教授と准教授ってどんな人たち?

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大学や短大に進学すると、教授や准教授と関わることになりますよね。どちらも学生への指導研究を行うという立場で活動します。どちらかの役職に就くには、博士課程まで進み、いくつか論文を執筆し、ある程度の研究実績が必要不可欠。そんな教授と准教授について、もう少し詳しく解説しますね。

教授:大学教員の役職で最上位

教授は、大学教員の中でも最上位の役職。大学教員になるには、博士課程を修了し、多数の論文と研究成果を出さなければなりませんでした。そこからさらに、助手、助教、講師、准教授を経て、晴れて教授になれるのです。教授になるまで、かなりの苦労と時間がかかりますね。

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