ヨーロッパの歴史世界史

5分でわかる「魔女裁判」魔女は本当にいた?魔女にされるとどうなるの?歴史オタクがわかりやすく解説

よぉ、桜木健二だ。17世紀に最も盛んだった「魔女裁判」がどんなものか知っているか?こいつは世界史のなかでもかなり後ろ暗い話だ。女でも男でもかまわず多くの人間が犠牲になった。……昔のことだと思っただろ?だが、実は現代でも行くところに行けばまだ続いてる。そう聞くと怖いな。
今回は「魔女裁判」について、時代背景や代表的なものを取り上げて歴史オタクのライターリリー・リリコと一緒にわかりやすく解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/リリー・リリコ

興味本意でとことん調べつくすおばちゃん。座右の銘は「何歳になっても知識欲は現役」。大学の卒業論文は義経をテーマに執筆。大河ドラマや時代ものが好き。世界史の中でもブラックな分野「魔女裁判」についてまとめた。

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1.おとぎ話の中だけの存在じゃない?誰が魔女だ?

image by PIXTA / 89874630

「魔女」と聞くと、黒いローブを着たおばあさんが大なべをかき混ぜているイメージが浮かびますね。私たちが子どものころに触れる童話、たとえば「ヘンゼルとグレーテル」に登場する魔女などが想像しやすいでしょうか。

それに、「ヘンゼルとグレーテル」の魔女のように子どもを食べたり、魔術で人を呪ったり、悪魔と契約するなど「魔女」という存在に対してネガティブイメージが付きまといます。実際、魔女裁判が盛んに行われる以前、古代から魔女は超自然的な力や、妖術を使って災いをもたらす存在だと信じられてきました。

また、魔女のほとんどが女性ですが、時には男性であっても魔女と呼ばれることがあります。性別はそこまで強く関係なく、魔女の定義を満たせば男性でも魔女とされるのでした。

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かぎ鼻で子どもを食べる魔女のイメージはどこから?

魔女のイメージが現代に通じるものへと固定されたのは15世紀のこと。キリスト教の異端の者たちが行った集会が「魔女の集会」へとイメージが転換します。これがいわゆる「サバト」と呼ばれる魔女たちの集会でした。また、異端の行っていた悪魔崇拝や子どもを食べるといったイメージが魔女にも付与されていったのです。

しかし、「サバト」というのはもともとユダヤ人の安息日を指すものでした。魔女の集会をサバトと呼ぶのは、当時のヨーロッパ中に蔓延していた反ユダヤ感情と結びついたからだとされています。「反ユダヤ感情」、または「反ユダヤ主義」とは、ユダヤ人やユダヤ教を快く思わず、迫害したり、排斥しようとする思想のこと。これとても根深く、また古い時代から現代にまで続いているため、一口に言い表すのは非常に難しい問題です。

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誰が魔女?どうやって魔女とわかるの?

14世紀、ヨーロッパでは魔女を取り締まる「魔女裁判」が行われるようになりました。しかし、魔女は超自然的な力を持っているとされる上に、見かけは普通の人間と変わりありません。いったい、どのように魔女と普通の人を見分けたのでしょうか?

魔女だと訴えられた人物は、魔女裁判にかけられ、魔女であるかどうかの取り調べを受けることになります。この取り調べには拷問が行われることがありました。拷問の方法は数ありますが、有名なもののひとつは「水審」でしょう。魔女の疑いがある人物の手足を縛って水に入れ、そこで沈めば人間、浮かべば魔女、というものです。けれど、手足を縛られたまま水に落とされれば人は泳げません。そのまま沈めば溺死しまいます。かといって、息をしようと水面に浮かべば魔女となり、処刑されてしまうのです。

このように、どちらにせよ魔女と疑われれば死んでしまうような理不尽なものでした。

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他にも魔女かそうでないかを判定する方法はあるが、判定を受ける側からすれば恐怖でしかない。拷問によって、本当は魔女ではないのに魔女だと自白させられたりもするな。まあ、そういう苛烈なものがある一方で、体に魔女のしるしがあるかないかを確認するだけで済ませる裁判官もいた。判定する裁判官によって天と地の差だな。

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