この記事ではカダヤシとメダカの違いについてみていきます。どちらも川や田んぼにいる魚で、淡水魚のイメージがあるよな。違いはずばり遺伝子のようですが、種類・見た目・産卵方法が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな自然に欠かせない淡水魚の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かして雑学の知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりカダヤシとメダカの違い

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メダカはよく知られている魚ですが、カダヤシは聞いたことがないかもしれません。カダヤシはメダカと似た姿をしていますが、実は別の生物です。今回の記事では、双方の違いを紹介します。はじめにざっくり違いを紹介するので、一緒に見ていきましょう。

カダヤシ:カダヤシ目

カダヤシは、カダヤシ目カダヤシカダヤシ属の分類です。自然界では北米大陸のミシシッピ川から、メキシコ北部に分布されます。過去にアメリカから持ち込まれて現在は日本にも分布していますが、カダヤシの攻撃性の強さからメダカの減少が問題です。

メダカ:ダツ目

メダカは、ダツ目メダカ科メダカ属の分類です。インドや日本、マレー諸島などに分布する淡水魚で、日本で1番小さな淡水魚といわれています。現在、日本に生息する自然のメダカは減少傾向です。また、メダカの雄雌は尾びれの形で判断できます。

違いその1:種類

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カダヤシとメダカはよく似た見た目をしていますが、種類はまったく違うのでしょうか。この章では、双方の種類の違いを紹介します。どこから来たのか、日本ではどこに分布しているのかなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。

カダヤシ:外来種

カダヤシの種類は外来種で、原産地は北アメリカです。外来生物法施行令によって、特定外来生物と指定されています。現在日本では、福島県から沖縄県にかけての分布です。生きたまま持ち出すことは、法律で禁止されています。

\次のページで「メダカ:在来種」を解説!/

メダカ:在来種

メダカの種類は在来種で、日本全土に生息しています。日本特有の品種は二ホンメダカやクロメダカなどですが、野生の品種とは異なるので川に放出してはいけません。遺伝子の組み換えで誕生したメダカは、野生のメダカとは遺伝子の構成が異なります。

違いその2:見た目

カダヤシとメダカは本当によく似ていて、初心者では違いが見分けられないでしょう。しかし、ポイントを知れば見分けられるようになりますよ。この章では、双方の見た目の違いを紹介します。詳しく見ていきましょう。

カダヤシ:体に線がない

カダヤシは体に線や模様などがなく、青っぽい色をしています。他にも、尾びれが丸い形をしているのが特徴です。真上から見ると違いは分かりづらいのですが、真横から見ると分かりやすいでしょう。カダヤシとメダカの姿は似ていますが、観察してみると違いが分かります。

メダカ:体に線がある

メダカの体には、頭から背中にかけて黒い線が入っています。尾びれは筋の数が地域によって、少しずつ違うのが特徴です。また、メダカは品種によって体の色が異なり、黄色っぽいメダカや黒っぽいメダカなどがいます。また、雌と雄が異形です。

違いその3:産卵方法

カダヤシとメダカは遺伝子が異なるので、産卵方法も異なるのでしょうか。この章では、双方の産卵方法の違いを紹介します。大きく異なる点や、産卵時期などが分かりますよ。産卵方法が分かると、よりカダヤシとメダカの生態が理解できるでしょう。

カダヤシ:稚魚を産む

カダヤシの産卵方法は稚魚を産むことで、この点がメダカと大きく異なります。雌の胎内で卵を孵化させて、稚魚の状態で大量に生み出すのが特徴です。産卵時期は春から秋で、水草の近くに生み出します。繁殖力が強いため、生態系の破壊が問題です。

メダカ:卵を産む

メダカの産卵方法は、卵を産みます。カダヤシと同じく、春から秋が産卵時期です。飼育用のメダカは、繁殖がさせやすいといわれています。人工の産卵床を浮かせておけば、メダカたちは産卵するでしょう。また、水温が高いと産卵が早まり、低いと延びます。

カダヤシとメダカは何を食べる?

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カダヤシとメダカ同じ淡水魚ですが、何を食べるのでしょうか。この章では、双方のエサの違いを紹介します。エサの微妙な違いや、特徴的なエサなどが分かりますよ。メダカを飼育している方にも参考になる内容です。詳しく見ていきましょう。

昆虫・プランクトン・稚魚など

カダヤシとメダカは昆虫やプランクトン、稚魚などを食べます。カダヤシはプランクトンや昆虫、稚魚などを食べるのが特徴です。また、名前のとおりボウフラも食べます。メダカもプランクトンや昆虫、植物などを食べるのが特徴です。野生のメダカはいつもエサを探しながら泳いでいます。

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カダヤシとメダカの違いは遺伝子

カダヤシとメダカの違いは遺伝子です。カダヤシは外来種で、稚魚を産みだします。メダカは在来種で、卵を産むのが特徴です。どちらも似た見た目をしていますが、よく見ると体の模様と尾びれに違いがあります。カダヤシは持ち運びが禁止されているため、飼育はできません。

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生き物・植物雑学

3分でわかるカダヤシとメダカの違い!種類や見た目・産卵方法などを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではカダヤシとメダカの違いについてみていきます。どちらも川や田んぼにいる魚で、淡水魚のイメージがあるよな。違いはずばり遺伝子のようですが、種類・見た目・産卵方法が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな自然に欠かせない淡水魚の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かして雑学の知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりカダヤシとメダカの違い

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メダカはよく知られている魚ですが、カダヤシは聞いたことがないかもしれません。カダヤシはメダカと似た姿をしていますが、実は別の生物です。今回の記事では、双方の違いを紹介します。はじめにざっくり違いを紹介するので、一緒に見ていきましょう。

カダヤシ:カダヤシ目

カダヤシは、カダヤシ目カダヤシカダヤシ属の分類です。自然界では北米大陸のミシシッピ川から、メキシコ北部に分布されます。過去にアメリカから持ち込まれて現在は日本にも分布していますが、カダヤシの攻撃性の強さからメダカの減少が問題です。

メダカ:ダツ目

メダカは、ダツ目メダカ科メダカ属の分類です。インドや日本、マレー諸島などに分布する淡水魚で、日本で1番小さな淡水魚といわれています。現在、日本に生息する自然のメダカは減少傾向です。また、メダカの雄雌は尾びれの形で判断できます。

違いその1:種類

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カダヤシとメダカはよく似た見た目をしていますが、種類はまったく違うのでしょうか。この章では、双方の種類の違いを紹介します。どこから来たのか、日本ではどこに分布しているのかなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。

カダヤシ:外来種

カダヤシの種類は外来種で、原産地は北アメリカです。外来生物法施行令によって、特定外来生物と指定されています。現在日本では、福島県から沖縄県にかけての分布です。生きたまま持ち出すことは、法律で禁止されています。

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