「こんばんは」と「こんばんわ」どちらが正解?世代で違う?意味や語源を元情報誌制作ライターがわかりやすく解説!
語源:祝福語の略
なぜ「こんばんは」が正解なのか、それは語源を辿ることでより明確になっていきます。実は「こんばんはの語源は、「今晩は◯◯ですね」という祝福語が省略されたものでした。ちなみに、「こんにちは」も同様だそうです。現代では挨拶語として、言い切りの形が一般的ですが、昔は文章の形で相手を祝福するために使われていたのですね。
表記:正解は「こんばんは」
語源からも分かるように、元々は「こんばんは」の後ろには文章がありました。「は」は前後の文章をつなぐ助詞だったということです。しかし、時代の変遷とともに後ろが省略されてしまったのですね。図説すると以下のようになります。
こんばん+は(助詞)+〇〇ですね。→こんばん+は(助詞)[省略]
昔の人々は、後半にどんな言葉を言っていたのでしょう。気になりますが、助詞の「は」だからかと思うと、しっくり来ますね。
「こんばんは」が正しい理由は?
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「は」は助詞だから、当然と言えば当然。しかし、発音的には「わ」ですよね。 なぜ「は」と書くのでしょう。もう少し言葉の仮名表記の変遷を見ながら解説していきましょう。
その1.内閣府が告示を出した
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一つ目は国が定めたからです。仮名遣いについては、それまでも「歴史的仮名遣い」から「現代かなづかい」へ変更する旨の公布が昭和21年にあったのですが、昭和61年3月、それを更に改訂する「現代仮名遣い」が公布されました。告示には以下のようにあります。
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