その2「物分り(ものわかり)」:物事を理解する
「物分り」は物事を理解すること、またその能力や程度を表す言葉です。こちらも物事の理解を表す言葉となっており、「物が分かる」とよく似た意味をもった類義語となっています。細かい意味や用法にそれぞれ違いがあるため、注意して使い分けていきましょう。
その3「弁える(わきまえる)」:物事の道理をよく知っている
「弁える」は物事の違いを見分ける、物事の道理をよく知っているという意味を表す言葉です。こちらも物事の道理を理解している様子を表す言葉となっており、「物が分かる」とよく似た意味をもった類義語となっています。ほかに償う・弁償するという意味も持っているため、違いに注意しましょう。
その4「思慮分別(しりょふんべつ)」:よく弁える
「思慮分別」は物事をよく考え識別し、判断すること、よく弁えることを意味する言葉です。こちらも物事を理解することを意味している言葉となっており、「物が分かる」と似た意味をもった類義語となっています。こちらは四字熟語である点など違いがあるため、注意して使い分けていきましょう。
その5「心得る(こころえる)」:物事の事情・意味するところをよく理解する
「心得る」は物事の事情や意味するところをよく理解する、弁えることを意味する言葉です。こちらも物事の事情をよく理解することを意味する言葉となっており、「物が分かる」とよく似た意味をもった類義語となっています。嗜みがあること、気をつけることも意味する点など、違いに注意しましょう。
「物が分かる」の対義語は?
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つづいて「物が分かる」の対義語についても確認していきましょう。「物が分かる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。
「不届き(ふとどき)」:道理や法に背いた行為をする
「不届き」は配慮・注意の足りないこと、道理や法に背いた行為をすることを意味する言葉です。「物が分かる」が道理・理屈がよく分かることを意味していたのに対し、こちらはそうした道理や法に背いた行為を行うことを意味している言葉となっています。対義語としてこちらも覚えておきましょう。
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