
端的に言えば物が分かるの意味は「道理が分かる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「物が分かる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「物が分かる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「物が分かる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「物が分かる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「物が分かる」の意味は?
「物が分かる」というキーワードを国語辞典・辞書・50音別ことわざ辞典、ネット上の人気無料データベースサービスサイト「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.道理や理屈がよくわかる。「―・る人に相談する」「―・らない年齢でもあるまい」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「物が分かる」
「物が分かる」は道理・理屈がよくわかるという意味をもった慣用句です。主に人の様子を指す言葉となっており、物事の正しい筋道をよく理解している人、筋が通らないことをしない人を表しています。世の中のことをよく弁えており、分別がある。「物が分かる」は一般的にこうした様子を指して使われている言葉です。
「物が分かる」は書籍・新聞等の文章中を中心として現在も使われています。ほとんどが「物が分かる人」といった形で使用されるため、こちらの点についてもあわせて覚えておくのがおすすめです。この機会に「物が分かる」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「物が分かる」の語源は?
次に「物が分かる」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「物が分かる」の語源は現在はっきりとはしていません。「物が分かる」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。物が分かるは、「物」と「分かる」の二種類の単語を組み合わせて生まれています。
ここでの物は「物事」を表す言葉です。また「分かる」はそのまま、理解することを表しています。「物が分かる」はこれら二種類の単語を組み合わせて、道理・理屈といった物事をよく理解しているという意味を表すようになりました。単語それぞれの意味から、「物が分かる」の意味をより深く理解していきましょう。
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