端的に言えば命を落とすの意味は「死ぬ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「命を落とす」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「命を落とす(いのちをおとす)」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「命を落とす」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「命を落とす」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「命を落とす」の意味は?
「命を落とす」というキーワードを精選国語辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.事故や病気で人が死ぬ。老衰や自殺による死にはいわない。「冬山で―・す」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「命を落とす」
「命を落とす」は事故・病気で人が死ぬことを意味する言葉です。普通、老衰や自殺による死については言わないという点に注意しましょう。人の持つ命を失ってしまうことを、落とすと比喩的に表現した言葉となっています。人の死の表現となっており、使い方に注意が必要です。
「命を落とす」は書籍・新聞等の文章中を中心として、現在も一般的に使用されています。この機会に「命を落とす」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。また同様の意味をもった熟語には「落命」があります。同義語としてこちらも覚えておきましょう。
「命を落とす」の語源は?
次に「命を落とす」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「命を落とす」の語源は現在はっきりとはしていません。「命を落とす」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて、「命を落とす」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。
1370年頃の太平記には既に「義の当る所を思ふ故に、命を堕(ヲトサ)ん事を悔(くひ)ず」としてこちらの言葉が登場しています。このことから「命を落とす」はかなり古くから現在と同様の意味で使われている言葉であることが分かりますね。こちらの点についても、この機会にしっかりと覚えておきましょう。
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