この記事では「大事」と「大切」の違いについてみていきます。どちらも自分にとって必要で、大切に扱いたいときに使うイメージがあるよな。違いはずばり感情のようですが、意味・使い方・例文が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな言葉に欠かせない大事と大切の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かして雑学の知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり「大事」と「大切」の違いは?

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「大事」と「大切」はよく使う言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。本記事では双方の違いについて紹介します。ほとんど似た意味を持つ言葉ではありますが、微妙な違いがあることが分かりますよ。はじめにざっくり紹介していきます。

大事:重要で価値のあること

大事は「だいじ」と読み、意味は「重要で価値のあること」です。大事の「事」は「できごと」を意味することから、「大」を付けて「大きなできごと」という意味を含むとされています。他の意味は「とても心配な事態」です。

大切:もっとも必要なこと

大切は「たいせつ」と読み、意味は「もっとも必要なこと」です。形容動詞で、音読みした和声漢字となります。主観的に使われる言葉ですが、口語とは言い切れず文章中でもよく使われる漢字です。大事とはほぼ似た意味になります。

違いその1:意味

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「大事」と「大切」はほとんど同じ意味ですが、具体的にはどのような意味を持つのでしょうか。この章では、双方の意味の違いを紹介します。意外に知らなかった意味の違いや、使われる対象は何かなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。

\次のページで「大事:しっかりと扱う」を解説!/

大事:しっかりと扱う

大事の意味は「しっかりと扱う」です。重要で価値があることを認識していて、自分にとって必要だと感じています。対象は人・物・事などです。他にも「重要な事柄」の意味を持っているので使用の際は気を付けましょう。

大切:注意深く扱う

大切の意味は「注意深く扱う」で、大事と違って意味は1つです。丁寧さや愛情が感じられる言葉で、人・物・事に使われます。大事とほとんど似た意味を持つため、文章中で大切と大事を入れ替えても、ほとんど違和感はないでしょう。

違いその2:使い方

「大事」と「大切」は似た意味を持ちますが、使い方に違いはあるのでしょうか。この章では、双方の使い方の違いを紹介します。視座やどのような感情のときに使われるのかが分かりますよ。意外な発見があるので、一緒に見ていきましょう。

大事:重要なこと

大事の使い方は、存在が重要な場合です。重要なことだと感じたら使います。ただし、そこまで個人的な感情はこもっていません。客観的な場面でよく使われます。大事と表現していても、心の支えにするようなものではないでしょう。

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大切:気持ちがこもっていること

大切は気持ちがこもっているときに使います。個人的な感情や愛情、思い入れが含まれる場面です。心の支えとなるような人・事・物に使います。主観的に使われることが多く、対象はなくてはならない存在です。大事と似た意味を持ちますが、使い方には大きな違いがあります。

違いその3:例文

「大事」と「大切」は感情によって使い方が変わりますが、実際にはどのように使われるのでしょうか。この章では、双方の例文を紹介します。日常の中でどのように使われるのか、正しい使い方はどちらかなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。

大事:「大事な書類」

大事の例文は「大事な書類」「大事な役目」などがあげられます。「大事な書類」は必要な書類ではありますが、感情が含まれているものではありません。「大事な役目」は必要な役目ではありますが。心の支えになるものではないことが分かります。

大切:「大切な人たち」

大切の例文は「大切な人たち」「大切な宝物」です。「大切な人たち」は事務的な関係ではなく、個人的な感情が乗っていることを表します。「大切な宝物」の意味合いは客観的に必要なものではなく、心の支えにしている存在です。

「大事」と「大切」を英語にすると?

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「大事」と「大切」は英文でも使われますが、どのような単語で表現されるのでしょうか。この章では、双方を英語でどのように表現するのか紹介します。英語を学習している方や、よく字幕で映画を見る方は参考にしていただけるでしょう。

どちらも「important」

大事も大切も英語にすると「important」で、同じ言葉で表せます。importantは客観的か主観的かを気にせず使用可能です。他の単語は大事が「serious」「significant」で、大切が「valuable」「precious」となります。

\次のページで「「大事」と「大切」の違いは感情」を解説!/

「大事」と「大切」の違いは感情

「大事」と「大切」の違いは感情です。大事の意味は「しっかりと扱う」で、客観的に使われます。大切は「注意深く扱う」で、使われるのは主観的な場面です。それぞれ似た意味を持ちますが、気持ちがこもっているかどうかで判断できます。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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言葉雑学

3分でわかる「大事」と「大切」の違い!意味や使い方・英語などを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では「大事」と「大切」の違いについてみていきます。どちらも自分にとって必要で、大切に扱いたいときに使うイメージがあるよな。違いはずばり感情のようですが、意味・使い方・例文が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな言葉に欠かせない大事と大切の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かして雑学の知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり「大事」と「大切」の違いは?

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「大事」と「大切」はよく使う言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。本記事では双方の違いについて紹介します。ほとんど似た意味を持つ言葉ではありますが、微妙な違いがあることが分かりますよ。はじめにざっくり紹介していきます。

大事:重要で価値のあること

大事は「だいじ」と読み、意味は「重要で価値のあること」です。大事の「事」は「できごと」を意味することから、「大」を付けて「大きなできごと」という意味を含むとされています。他の意味は「とても心配な事態」です。

大切:もっとも必要なこと

大切は「たいせつ」と読み、意味は「もっとも必要なこと」です。形容動詞で、音読みした和声漢字となります。主観的に使われる言葉ですが、口語とは言い切れず文章中でもよく使われる漢字です。大事とはほぼ似た意味になります。

違いその1:意味

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「大事」と「大切」はほとんど同じ意味ですが、具体的にはどのような意味を持つのでしょうか。この章では、双方の意味の違いを紹介します。意外に知らなかった意味の違いや、使われる対象は何かなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。

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