
2. 指導者:教員免許を取得した教師か研究者か
高校の生徒への指導は、教科ごとの教員免許を持つ先生が担当します。
しかし、研究機関でもある大学では、研究者でありながら教育者でもある先生が指導するのです。大学の先生は教員免許を持っていない人がほとんどで、「研究者」という立場で生徒を指導します。専門分野の基本的な情報と、自分の研究成果で得た知識を生徒に教えるのです。
3. 授業:教科書のみから講義・実習・ゼミへ
高校では教科書に沿って、正解のある問題に対する解法を学びますよね。これは、「受動的な学習」と言えるでしょう。
大学では、先生による講義で学ぶだけでなく、実験や実習、ゼミナールなどの授業があります。生徒同士でディスカッションをすることや、プレゼンテーションをする機会が格段に増えるのです。これらを通して、論理的に考えて理解することと、問題解決能力を身に付けることができます。このように大学では、「能動的に学習する」ということになるのです。
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高校から大学に進むための準備は?
高校と大学では様々な違いがあることを解説しました。大きな変化があるからこそ不安に思う方も少なくないでしょう。進学前にしっかりと準備をしておくと問題なく大学生活をスタートさせることができますよ!ここでは、大学進学の前に用意しておくと良いことについて解説していきます。
1. 興味がある分野を見つけておこう

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大学では自分の専門分野をある程度しぼって学習・研究していきます。そのため、高校の間に興味のある分野を見つけておくと、大学受験の時と進学後はスムーズに学習することができるでしょう。
自分の専門を決めると、その専門を学べる学部で勉強します。大学では他学部の授業も受けることはできますが、必修科目は自分が所属する学部のものがほとんど。そのため、学ぶ分野をいい加減に選ばずに、ある程度興味があるものを選ぶようにすると、有意義な大学生活を送ることができるでしょう。
2. 進学先の知り合いに様子を聞いておこう
もし、進学を予定している大学に自分の知り合いがいたら、事前に大学の様子を聞いておくと良いでしょう。「この講義は面白い」、「あの先生の講義は難しかった」など、大学の講義の様子を先に下調べすることで、自分に合う講義を選ぶことができます。
さらに、大学では様々な教科書を使いますが、一部のものは半年だけ使って、その後は開くことがない、なんてことも。中古のものでも良いのであれば、そのような教科書を先輩からもらうのも1つの手です。
高校は「受動的」大学は「能動的」!
高校と大学の最も大きな違いは「受動的か能動的に行動する」のでした。
大学では、学び方の姿勢はもちろん、学校生活でも自主性を求められてきます。自分の好きなように物事を決められるので自由ではありますが、怠けすぎてしまうと、なかなか卒業できないという事態も…。大学では1人の大人として自分に責任を持って行動するようにしましょう!