この記事では高校と大学の違いについてみていきます。高校と大学は、どちらも教育の場ではありますが、授業の仕方や教育者、学校での過ごし方などが異なってくるぞ。高校から大学へ進学することは大きな一歩であるといえるでしょう。今回はそんな高校と大学の代表的な違いについて、雑学好きの現役大学院生ライターききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

高校と大学の最大の違いとは?

image by iStockphoto

高校から大学に進学すると、生活面と学習面で様々な変化が生じます。進学直後は、この変化に慣れず戸惑うこともあるでしょう。そんな高校と大学の最大の違いは何なのでしょうか。ここでは、高校と大学の最も異なる点について解説していきます。

高校:受動的に行動する

高校では、先生に守られながら、決められた時間割に沿って学習していきます。生徒自身は特に何もしなくても、しっかり授業に出席していれば卒業することができますよね。授業でも、教科書を使って、決まった問題に対する解法を学ぶことが特徴ですよね。

このように、高校では、生徒は人に言われたことを行うという受動的な行動をすることがほとんどです。

大学:能動的に行動する

大学では、生徒は1人の大人として扱われ、自分の行動は自分で責任を持たなければなりません。自分が必要とする授業だけ受けて自分で課題を見つけて解決する、という能力を育てていくのです。また、何事も必要なことかどうかは自分で判断し、自主的に行動する機会が増えていきます。

このように、大学では能動的に行動することが求められるのです。

高校と大学の3つの違い

高校と大学の最大の違いは「受動的に行動するか、能動的に行動するか」でしたね。高校では、先生に言われた通りのことを学習、行動する必要がありますが、大学では、自分で行動を起こして授業を受けたり、学習したりしなければなりませんでした。

ここからは、学校生活における両者の細かい違いについてご紹介していきます。

1. 時間割:決められた時間割から自分で決める時間割へ

image by iStockphoto

高校ではクラスごとに決められた時間割があり、生徒はそれに沿って勉強をしますよね。しかし、大学では、「クラス」というものがないことが多く、時間割は自分で作ることになるのです。

大学から、学部や学科ごとの授業計画がまとめられた「シラバス」が渡されます。これを参考にしながら、自分はどの講義を必ず受けなければならないのか、面白そうな講義はどれかなど自分で判断して、オリジナルの時間割を作らなければなりません。

\次のページで「2. 指導者:教員免許を取得した教師か研究者か」を解説!/

2. 指導者:教員免許を取得した教師か研究者か

高校の生徒への指導は、教科ごとの教員免許を持つ先生が担当します。

しかし、研究機関でもある大学では、研究者でありながら教育者でもある先生が指導するのです。大学の先生は教員免許を持っていない人がほとんどで、「研究者」という立場で生徒を指導します。専門分野の基本的な情報と、自分の研究成果で得た知識を生徒に教えるのです。

3. 授業:教科書のみから講義・実習・ゼミへ

高校では教科書に沿って、正解のある問題に対する解法を学びますよね。これは、「受動的な学習」と言えるでしょう。

大学では、先生による講義で学ぶだけでなく、実験や実習、ゼミナールなどの授業があります。生徒同士でディスカッションをすることや、プレゼンテーションをする機会が格段に増えるのです。これらを通して、論理的に考えて理解することと、問題解決能力を身に付けることができます。このように大学では、「能動的に学習する」ということになるのです。

高校から大学に進むための準備は?

高校と大学では様々な違いがあることを解説しました。大きな変化があるからこそ不安に思う方も少なくないでしょう。進学前にしっかりと準備をしておくと問題なく大学生活をスタートさせることができますよ!ここでは、大学進学の前に用意しておくと良いことについて解説していきます。

1. 興味がある分野を見つけておこう

image by iStockphoto

大学では自分の専門分野をある程度しぼって学習・研究していきます。そのため、高校の間に興味のある分野を見つけておくと、大学受験の時と進学後はスムーズに学習することができるでしょう。

自分の専門を決めると、その専門を学べる学部で勉強します。大学では他学部の授業も受けることはできますが、必修科目は自分が所属する学部のものがほとんど。そのため、学ぶ分野をいい加減に選ばずに、ある程度興味があるものを選ぶようにすると、有意義な大学生活を送ることができるでしょう。

2. 進学先の知り合いに様子を聞いておこう

もし、進学を予定している大学に自分の知り合いがいたら、事前に大学の様子を聞いておくと良いでしょう。「この講義は面白い」、「あの先生の講義は難しかった」など、大学の講義の様子を先に下調べすることで、自分に合う講義を選ぶことができます。

さらに、大学では様々な教科書を使いますが、一部のものは半年だけ使って、その後は開くことがない、なんてことも。中古のものでも良いのであれば、そのような教科書を先輩からもらうのも1つの手です。

高校は「受動的」大学は「能動的」!

高校と大学の最も大きな違いは「受動的か能動的に行動する」のでした。

大学では、学び方の姿勢はもちろん、学校生活でも自主性を求められてきます。自分の好きなように物事を決められるので自由ではありますが、怠けすぎてしまうと、なかなか卒業できないという事態も…。大学では1人の大人として自分に責任を持って行動するようにしましょう!

" /> 3分で簡単高校と大学の違い!勉強の違いなどについても現役大学院生がわかりやすく解説 – Study-Z
学問雑学

3分で簡単高校と大学の違い!勉強の違いなどについても現役大学院生がわかりやすく解説

この記事では高校と大学の違いについてみていきます。高校と大学は、どちらも教育の場ではありますが、授業の仕方や教育者、学校での過ごし方などが異なってくるぞ。高校から大学へ進学することは大きな一歩であるといえるでしょう。今回はそんな高校と大学の代表的な違いについて、雑学好きの現役大学院生ライターききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

高校と大学の最大の違いとは?

image by iStockphoto

高校から大学に進学すると、生活面と学習面で様々な変化が生じます。進学直後は、この変化に慣れず戸惑うこともあるでしょう。そんな高校と大学の最大の違いは何なのでしょうか。ここでは、高校と大学の最も異なる点について解説していきます。

高校:受動的に行動する

高校では、先生に守られながら、決められた時間割に沿って学習していきます。生徒自身は特に何もしなくても、しっかり授業に出席していれば卒業することができますよね。授業でも、教科書を使って、決まった問題に対する解法を学ぶことが特徴ですよね。

このように、高校では、生徒は人に言われたことを行うという受動的な行動をすることがほとんどです。

大学:能動的に行動する

大学では、生徒は1人の大人として扱われ、自分の行動は自分で責任を持たなければなりません。自分が必要とする授業だけ受けて自分で課題を見つけて解決する、という能力を育てていくのです。また、何事も必要なことかどうかは自分で判断し、自主的に行動する機会が増えていきます。

このように、大学では能動的に行動することが求められるのです。

高校と大学の3つの違い

高校と大学の最大の違いは「受動的に行動するか、能動的に行動するか」でしたね。高校では、先生に言われた通りのことを学習、行動する必要がありますが、大学では、自分で行動を起こして授業を受けたり、学習したりしなければなりませんでした。

ここからは、学校生活における両者の細かい違いについてご紹介していきます。

1. 時間割:決められた時間割から自分で決める時間割へ

image by iStockphoto

高校ではクラスごとに決められた時間割があり、生徒はそれに沿って勉強をしますよね。しかし、大学では、「クラス」というものがないことが多く、時間割は自分で作ることになるのです。

大学から、学部や学科ごとの授業計画がまとめられた「シラバス」が渡されます。これを参考にしながら、自分はどの講義を必ず受けなければならないのか、面白そうな講義はどれかなど自分で判断して、オリジナルの時間割を作らなければなりません。

\次のページで「2. 指導者:教員免許を取得した教師か研究者か」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: