泡盛・日本酒・焼酎の違いは?原料・カロリー・度数・おすすめの飲み方もお酒大好きライターが詳しくわかりやすく解説
ライター/おかちづ
美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する主婦ライター。今回はお酒好きの知識を活かし、泡盛・日本酒・焼酎の違いを詳しく解説する。
泡盛・日本酒・焼酎 それぞれの違いを詳しく知ろう
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日本のお酒として人気のある泡盛・日本酒・焼酎。それぞれ別種類のお酒なのは知っていても、どう違いがあるのか詳しく理解している人は少ないのではないでしょうか。今回は、そんな3種類のお酒について、原料や味わいの違い、おすすめの飲み方までをわかりやすく解説していきます。
原料の違い:米や麦など多岐にわたる
まずは原料の違いから見ていきましょう。泡盛の原料として使われるのは「タイ米」・麹は「黒麹菌」です。日本酒は日本の米から作られるのに対し、泡盛のほとんどはタイ米を使って作られます。
次に、焼酎は主に「米」「麦」のどちらかを主原料とし、使われる麹は「白麹菌」です。泡盛と違い、焼酎は二字仕込みという工程を踏みます。その際に使う原料は「芋」や「黒糖」などさまざま。二次仕込みに使う材料により、味わいや風味が大きく変わります。
呼び方も、さつま芋が原料ならば「芋焼酎」、麦が原料のものは「麦焼酎」というように変化するのです。
最後に、日本酒は主に「米」・麹は「黄麹」 が使用されます。泡盛はタイ米を利用しますが、日本酒は日本米がメインです。なんとなく似たイメージがある3種類の酒ですが、原料だけ見てもこれだけの違いがあります。
分類の違い:日本酒は「醸造酒」 泡盛と焼酎は「蒸留酒」
次に分類上の違いです。一般的に、お酒は「醸造酒」と「蒸留酒」に分けられます。「醸造酒」とは、酵母を使って原料をアルコール発酵させた酒のことを指し、日本酒は「醸造酒」に分類されるお酒です。ちなみにビールやワインも醸造酒。原料に含まれる糖分やアミノ酸、ビタミンなどが多く残る点が特徴です。日本酒は透明になるものが多いですが、ワインのように色素がそのまま残るものもあります。
次に「蒸留酒」とは、醸造を終えた後、アルコールを気化させてから冷やして液化する「蒸留」という過程を経て作られたお酒です。泡盛と焼酎は、この「蒸留酒」に分類されます。蒸留の段階で不純物などが取り除かれるため、醸造酒と比べてスッキリとした味わいになるのが特徴です。ちなみにウイスキーも蒸留酒に分けられます。
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味の違い:パンチのある「泡盛」 マイルドな「焼酎 」まろやかな「日本酒」
泡盛と焼酎は、お酒の分類上は同じ「蒸留酒」ですが、使われる原料によって味わいや口当たりは様々です。パンチのきいた深みのある味わいの泡盛に対し、焼酎はマイルドな口当たりで飲みやすいと言われています。しかし、焼酎は原料によってかなり味が変わるお酒です。一度飲むとクセになると言われる「芋焼酎」や、さわやかな飲み口の「紫蘇焼酎」など広く楽しめます。
米を原料に作られる日本酒もまた、奥深い味わいのお酒です。ひとくちに日本酒と言っても、精米具合などで旨味や香り、まろやかさなどは色々。すっきりとした辛口のものから、コメの甘みを超え、まるで果物のような飲み口のものまであります。
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