「仕方が無い」の使い方・例文
「仕方が無い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.どうしても買ってほしいと迫られるが、持ち合わせがないんだから仕方が無い。
2.息子は親の脛をかじってばかりで、仕方が無いやつだ。
3.体が痒くて仕方が無い。
「仕方が無い」は例文のように、どうすることもできない・困っている・我慢できないといった意味を表す言葉です。どの意味でも、出来事の対処の手段・方法がなく受け入れるほかないというニュアンスが含まれています。こちらの点についても、注意して覚えておきましょう。
また「仕方が無い」は同様の意味で「仕方ない」と表現されることもあります。こちらも頻繁に用いられている表現となっているため、あわせて覚えておきましょう。例文から「仕方が無い」の具体的な使用場面をイメージし、自身でも使用することができるようにしていきましょう。
「仕方が無い」の類義語は?違いは?
image by iStockphoto
続いて「仕方が無い」の類義語・違いについて確認していきましょう。「仕方が無い」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「仕方が無い」という言葉の機能をより深く理解することができます。
その1「是非も無い(ぜひもない)」:やむを得ない
「是非も無い」は当否・善悪の判断をするに至らない、やむを得ないという意味をもった言葉です。こちらもどうすることもできない状況を受け入れるほかない場合に使う言葉となっており、「仕方が無い」とよく似た意味をもった類義語となっています。細かい意味の違いに注意しましょう。
こちらの記事もおすすめ
【慣用句】「是非も無い」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!
その2「余儀無い(よぎない)」:他に方法がない
「余儀無い」は他になすべき方法が無いという意味をもった言葉です。こちらも他に方法がなくどうすることもできないという状況で使われる言葉となっており、「仕方が無い」と似た意味をもった類義語となっています。困っている・我慢できないという意味はない点に注意しましょう。
こちらの記事もおすすめ
余儀って何?「余儀無くされる」の意味・例文・類義語などを日本放送作家協会会員がわかりやすく解説
その3「止むを得ない(やむをえない)」:他に方法がない
「止むを得ない」はそうするより他に方法がないという意味をもった言葉です。こちらも他に方法がないという意味をもった言葉となっており、「仕方が無い」と似た意味をもった類義語となっています。困っている・我慢できないという意味がない点など、細かい意味の違いに注意しましょう。
その4「拠所無い(よんどころない)」:そうするより仕方がない
「拠所無い」はそうするより仕方が無いという意味をもった言葉です。こちらも他に方法がないという意味をもった言葉となっており、「仕方が無い」と似た意味をもった類義語となっています。古風な表現である点など、細かい意味・使用頻度に違いがあるため注意して使い分けていきましょう。
その5「如何ともし難い(いかんともしがたい)」:どうすることもできない
「如何ともし難い」はどうにもならない・どうすることもできないという意味をもった言葉です。こちらもどうすることもできない状況を指して使われている言葉となっており、「仕方が無い」とよく似た意味をもった類義語となっています。細かい意味の違いに注意しましょう。
「仕方が無い」の対義語は?
つづいて「仕方が無い」の対義語についても確認していきましょう。「仕方が無い」には対義語とされている語はありません。「仕方が無い」はどうすることもできない・困っている・我慢できないという三種類の意味を複合的にもった言葉となっており、対義語を定義することは難しくなっています。
\次のページで「「仕方が無い」の英訳は?」を解説!/