今回のテーマは会計の勘定科目「未払金」と「買掛金」の違いについてです。

企業で商品の購入や代金の支払などの取引が発生した時と、後日約束したとおりに品物の支払をした際、勘定科目のルールに従って帳簿を記入する。
未払金と買掛金のどちらが該当するか迷う経理担当者もいるようです。

今回は会計事務所で経理事務員だった海辺のつばくろと一緒に、解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

海外のミステリとオペラを愛するライター。今回は、前職の経理事務の知識をいかして雑学の解説をする。

未払金と買掛金の大まかな違い

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未払金も買掛金も、負債(会社やお店で支払うべき義務)にあたる勘定科目です。企業では何らかの品物を購入した時に帳簿を付けし、仕訳をする時に使われています。経理に詳しくない方でも、会社の経営状態を見るために決算書類を見たことがあるかもしれませんね。決算書の貸借対照表に、未払金や買掛金が記載されていますよ。

未払金と買掛金に分けて詳しく説明していきます。

未払金とは?

未払金とは、掛取引(後から支払いをする約束)をした支払代金のことです。商品や材料以外のものを購入したり、サービスを利用したりした場合が当てはまります。なお、未払金は金額の大小には関係ありません。

買掛金とは?

買掛金も注文をした後で、約束の日に代金を支払う債務を表す勘定科目です。未払金との違いは、顧客に売る商品の購入(仕入)店舗などに販売するための製品を作るために材料を購入(材料仕入)したという点にあります。

未払金にあたる取引

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未払金の具体的な例としては、社内で使う筆記用具などの事務用品トイレットペーパーなどの消耗品など、パソコンやデスクや工具などの事務機器や備品など、建物などの固定資産を購入した場合の未払い分の費用のことです。サービスの利用で未払金を使う例としては、車や備品などの修理代などがあげられますね。

\次のページで「未払金が発生したときの仕訳」を解説!/

未払金が発生したときの仕訳

未払金が発生した時の日付は、掛取引が発生した日。請求書の日付を入れましょう。左側(借方)に相手科目を、負債の科目・未払金が増えた場合は右側(貸方)に記入します。

1.6月6日にパソコンショップA社から、パソコンを後払いで91,000円で購入した。
(10万円以下の品物は勘定科目「消耗品費」)
〇〇〇〇年6月6日
(借方)消耗品費 91,000円 / (貸方)未払金 91,000円

2.B整備工場から7月10日付で、車の修理代金50,000円の請求を受けた。
〇〇〇〇年7月10日
(借方)修理代 50,000円 / (貸方)未払金 50,000円

3.9月1日にC家具店から応接セットを購入し、120,000円後払いの約束をした。
〇〇〇〇年
(借方)什器備品 120,000円 / (貸方)未払金 120,000円

未払金の支払ったときの仕訳

未払金を支払った時の日は領収書の日付(振込の場合は、銀行の振込明細書の日付)を記入のこと。未払金が減少した時には借方に「未払金」を、貸方に「現金」や「預金」などの相手科目を入れましょう。

1.約束の支払日6月20日に未払いのパソコン代金91,000円を普通預金から振込した。
〇〇〇〇年6月20日
(借方)未払金 91,000円 / (借方)普通預金 91,000円

2..B整備工場へ8月5日に修理代50,000円を現金で支払った。
〇〇〇〇年8月5日
(借方)未払金 50,000円 / (借方)現金 50,000円

3.9月30日に後払いの応接セット120,000円をコンビニからレジ払いした。
〇〇〇〇年9月30日
(借方)未払金 120,000円 / (借方)現金 120,000円

買掛金にあたる取引

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買掛金にあたる取引は、顧客に販売するための商品や製品の原材料を購入して、後で代金を支払う約束をした掛取引です。例えば、文房具を扱う店舗が顧客に販売するためのボールペンを仕入れた場合に、後で代金を支払う約束をした場合が当てはまります。

工場などで製品を作るためにネジや木材などの材料を仕入れ、後から支払う必要があるといった時にも買掛金の勘定科目を使えるでしょう。もちろん、未払金と同様に、買掛金も金額の大小に関係なく使用可能です。

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買掛金が発生したときの仕訳

買掛金が発生した時の仕訳の日付も未払金と同様に、請求書の日付を記入します。買掛金は後で代金を支払う義務がある仕入債務です。未払金と同じように負債の勘定科目で、増えた時には右側の貸方に買掛金を入れます。左側の借方には「仕入」もしくは「材料仕入」と相手科目を記載して経理処理をしましょう。

1.5月15日に製造会社Aから商品を仕入れて、300,000円月末に払いにすることにした。
〇〇〇〇年5月15日
(借方)仕入 300,000円 / (貸方)買掛金 300,000円

2.6月5日に業者Bから原材料を80,000円仕入れた。代金は後日支払うと約束した。
〇〇〇〇年6月5日
(借方)材料仕入 80,000円 / (貸方)買掛金 80,000円

買掛金を支払ったときの仕訳

買掛金を支払った時の日付は未払金と同じく、領収書や振込の明細書に記載された日を記入しましょう。負債の勘定科目が減少するので、左側の借方に買掛金と記載します。右側の貸方には、現金や預金などの相手科目を入れて処理しましょう。

1.5月30日に製造会社Aへ、約束とおりに商品の仕入代金300,000円を振込で支払った。
〇〇〇〇年5月30日
(借方)買掛金 300,000円 / (貸方)普通預金 300,000円

2.支払期日の6月20日に業者Bへ原材料の仕入代金を80,000円現金払いした。
〇〇〇〇年6月20日
(借方)買掛金 80,000円 / (貸方)現金 80,000円

未払金と買掛金の違いは仕入に関係するかどうかによる

未払金も買掛金も最初に品物を購入しておいて、後から支払いの約束をする掛取引という点が似ています。未払金は建物や備品のような大きなものや、サービスの提供のようなものの経理処理に使える勘定科目です。

一方買掛金は、商品や製品の原料などのように販売するためのものを仕入れる時に使います。取引が発生した際には、(借方)仕入(貸方)買掛金のようにセットで使うのが一般的です。

未払金と買掛金とどちらの勘定科目を使ったら良いか迷ったら、仕入に関係するかどうかで判断すると良いでしょう。

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雑学

3分で分かる!未払金と買掛金の違いとは?仕訳方法・勘定科目の違いも元経理事務ライターがわかりやすく解説

今回のテーマは会計の勘定科目「未払金」と「買掛金」の違いについてです。

企業で商品の購入や代金の支払などの取引が発生した時と、後日約束したとおりに品物の支払をした際、勘定科目のルールに従って帳簿を記入する。
未払金と買掛金のどちらが該当するか迷う経理担当者もいるようです。

今回は会計事務所で経理事務員だった海辺のつばくろと一緒に、解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

海外のミステリとオペラを愛するライター。今回は、前職の経理事務の知識をいかして雑学の解説をする。

未払金と買掛金の大まかな違い

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未払金も買掛金も、負債(会社やお店で支払うべき義務)にあたる勘定科目です。企業では何らかの品物を購入した時に帳簿を付けし、仕訳をする時に使われています。経理に詳しくない方でも、会社の経営状態を見るために決算書類を見たことがあるかもしれませんね。決算書の貸借対照表に、未払金や買掛金が記載されていますよ。

未払金と買掛金に分けて詳しく説明していきます。

未払金とは?

未払金とは、掛取引(後から支払いをする約束)をした支払代金のことです。商品や材料以外のものを購入したり、サービスを利用したりした場合が当てはまります。なお、未払金は金額の大小には関係ありません。

買掛金とは?

買掛金も注文をした後で、約束の日に代金を支払う債務を表す勘定科目です。未払金との違いは、顧客に売る商品の購入(仕入)店舗などに販売するための製品を作るために材料を購入(材料仕入)したという点にあります。

未払金にあたる取引

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未払金の具体的な例としては、社内で使う筆記用具などの事務用品トイレットペーパーなどの消耗品など、パソコンやデスクや工具などの事務機器や備品など、建物などの固定資産を購入した場合の未払い分の費用のことです。サービスの利用で未払金を使う例としては、車や備品などの修理代などがあげられますね。

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