今回は古代中世の文化が好きな現役講師ライターの明東碧吾と一緒に室町文化を詳しく解説していきます。
- 室町文化は本当は3つ?文化の時期と特徴を解説!
- 武士と貴族の融合文化?室町文化の始まり「南北朝文化」
- 室町幕府の隆盛期!3代将軍足利義満が開いた「北山文化」
- 室町幕府の衰退期?落ち着きや美しさを求めた「東山文化」
- 禅宗が広げた室町文化
- 五山十刹の制で保護された臨済宗!
- 五山文学と共に発展した水墨画
- 地方布教を行う林下の禅その1:曹洞宗
- 地方布教を行う林下の禅その2:五山に反発した臨済宗寺院
- 禅寺が建築と庭園を進化させる?
- 日本国王の象徴?金閣
- 和室の祖!書院造の建築物が集結する慈照寺
- 禅宗の考えを反映?寺院庭園の発展
- 貴族文化も復活?華やかな芸能が完成!
- 和歌が発展した新しい言語遊戯「連歌」
- 民間芸能の集大成「能」
- 貴族文化を体系化「有職故実」
- 現代にも根付く文化「茶道」と「華道」
- 現代文化を見回すと室町文化の名残あり!
この記事の目次
ライター/明東碧吾
現役の塾講師ライター。主に文系科目を指導している。特に社会の授業はわかりやすく、楽しいとの定評がある。日本の中世古代の文化が好きで、史跡巡りを趣味とする。
室町文化は本当は3つ?文化の時期と特徴を解説!
image by iStockphoto
室町時代は1338年に足利尊氏が室町幕府を開いてから、1573年に15代将軍足利義昭が京都を追放されるまでの265年間という長い時代です。文化も社会の様子や政治の状況で変化していきます。室町文化は南北朝の動乱期の南北朝文化に始まり、金閣を中心とする北山文化、銀閣を中心とする東山文化と3つに分けられるのです。それぞれがどのような文化だったのか、見ていきましょう。
こちらの記事もおすすめ
実はややこしい「室町時代」を歴史オタクがわかりやすく5分で解説
武士と貴族の融合文化?室町文化の始まり「南北朝文化」
室町時代は朝廷が二つに割れた南北朝の動乱から始まります。武士と貴族の関係が密接になったのも南北朝時代です。
南北朝時代は南朝・北朝どちらの天皇が正しいかという史実研究から歴史書が作られました。北畠親房の「神皇正統記」は南朝の正統性を訴え、「梅松論」では足利幕府の正統性を訴えた歴史書となっています。四境の最後の「増鏡」も南北朝の時期に書かれた歴史書です。
こちらの記事もおすすめ
3分で簡単「後嵯峨天皇」南北朝の原因を作った?歴史オタクがわかりやすく解説
\次のページで「室町幕府の隆盛期!3代将軍足利義満が開いた「北山文化」」を解説!/