この記事では「呆気にとられる」について解説する。

端的に言えば呆気にとられるの意味は「非常に驚く」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「呆気にとられる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「呆気にとられる(あっけにとられる)」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「呆気にとられる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「呆気にとられる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「呆気にとられる」の意味は?

「呆気にとられる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.思いもかけないことに出合って驚きあきれる。また、どうしてよいかわからないでぼんやりする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「呆気にとられる」

「呆気にとられる」は思いもかけないことに出会い驚き呆れる様子、またはどうしてよいか分からずぼんやりするという意味をもった慣用句です。予想もしていなかった出来事に出会い、ひどく驚く。突然変わった状況に困惑し、どうしてよいか分からずに固まってしまう。

「呆気にとられる」はこうした状況を表して使われている言葉となっています。二種類の意味をもった言葉となっているため、見聞きした際はどちらの意味で使われているのか、前後の文脈から正しく読み取ることが大切です。この機会に意味・用法をしっかりと覚えておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「呆気にとられる」の語源は?

次に「呆気にとられる」の語源を確認しておきましょう。呆気にとられるの「呆気」には、ぼんやりとした様を表す古語「開口(あんけ)」から転じたという説、また口を開けるという意味をもつ「明(あけ)」が促音化し、「呆気」となったという2つの説があります。

また「とられる」はそうした状態に取りつかれるという意味となっており、「呆気にとられる」は、驚き・呆れからぼんやりとした状態になることを表すようになりました。他に「悪鬼に精神をとられる」の略だとする説もあります。語源から意味を捉えて、より深く意味・用法を覚えていきましょう。

\次のページで「「呆気にとられる」の使い方・例文」を解説!/

「呆気にとられる」の使い方・例文

「呆気にとられる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.家に帰ると、数年前に出ていった筈の妻が居て呆気にとられる。
2.会話の最中、突然彼女から頬を叩かれ、呆気にとられる。
3.四十にもなって子供のような振る舞いをする父の姿に、呆気にとられる。

「呆気にとられる」は例文のように、予想もしていなかった出来事に直面して驚き呆れる様子を指して使われています。その場に居るはずのない人を見て、ひどく驚く。突然変わった状況に驚き困惑する。「呆気にとられる」はこうした場面を表して使われている言葉となっています。

実際に使用する際は、予想していなかった出来事に対して驚くというニュアンスに注意しましょう。またこちらは書籍・新聞等の文章中を中心に使われています。口語においてはあまり使われていないため、こちらの点についても注意しましょう。

「呆気にとられる」の類義語は?違いは?

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続いて「呆気にとられる」の類義語・違いについて確認していきましょう。「呆気にとられる」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「呆気にとられる」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「呆然(ぼうぜん)」:気抜けしてぼんやりする

「呆然」は気抜けしてぼんやりした様子、また呆れる様子を指す言葉です。こちらも呆れる様子・ぼんやりする様子を意味する言葉となっており、「呆気にとられる」とよく似た意味をもった類義語となっています。熟語である点など、細かい意味・用法に違いがあるため注意しましょう。

\次のページで「その2「呆れ返る」:非常に驚く」を解説!/

その2「呆れ返る」:非常に驚く

「呆れ返る」は途方もないことに出会い非常に驚くことを意味する言葉です。こちらも予想していなかった出来事に出会い驚く様子を表す言葉となっており、「呆気にとられる」とよく似た意味をもった類義語となっています。使用頻度・細かい意味に違いがあるため注意しましょう。

その3「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」:呆気にとられて我を忘れる

「茫然自失」は呆気にとられて我を忘れることを意味する言葉です。こちらも予想していなかった出来事に出会い驚き呆れる様子を意味している言葉となっており、「呆気にとられる」と似た意味をもった類義語となっています。こちらは我を忘れるという意味をもっているため注意しましょう。

その4「唖然(あぜん)」:呆れてものも言えない

「唖然」は思いがけないことに驚き、呆れてものも言えない様を表す言葉です。こちらも思いがけないことに驚いて呆れる様子を表す言葉となっており、「呆気にとられる」とよく似た意味をもった類義語となっています。熟語である点、使用頻度などに違いがあるため注意しましょう。

その5「愕然(がくぜん)」:非常に驚く

「愕然」は非常に驚くという意味をもった言葉です。こちらもひどく驚くという意味をもった言葉となっており、「呆気にとられる」と少し似た意味をもった類義語となっています。熟語である点、細かい意味・用法・使用頻度などに違いがあるため、注意して使い分けていきましょう。

「呆気にとられる」の対義語は?

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つづいて「呆気にとられる」の対義語についても確認していきましょう。「呆気にとられる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。

「案の定(あんのじょう)」:予想通りに事が運ぶ

「案の定」は予想していた通りに事が運ぶ様子を意味する言葉です。「呆気にとられる」が思いもかけない出来事に出会い驚き呆れる様子を表していたのに対し、こちらは予想していた通りに出来事が起こる様子を意味している言葉となっています。対義語としてこちらも覚えておきましょう。

\次のページで「「呆気にとられる」を使いこなそう」を解説!/

「呆気にとられる」を使いこなそう

この記事では「呆気にとられる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「呆気にとられる」は思いもかけない出来事に出会い驚き呆れる様子・どうしてよいか分からずぼんやりするという意味をもった慣用句です。二種類の意味をもった言葉のため、どちらの意味で使われているのか注意して読み取りましょう。

また類義語には「呆然」、「呆れ返る」、「茫然自失」、「唖然」、「愕然」などがありました。それぞれ少しづつニュアンスが違うため、細かい意味や使われる場面を確認しつつ、使い分けていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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【慣用句】「呆気にとられる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「呆気にとられる」について解説する。

端的に言えば呆気にとられるの意味は「非常に驚く」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「呆気にとられる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「呆気にとられる(あっけにとられる)」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「呆気にとられる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「呆気にとられる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「呆気にとられる」の意味は?

「呆気にとられる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.思いもかけないことに出合って驚きあきれる。また、どうしてよいかわからないでぼんやりする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「呆気にとられる」

「呆気にとられる」は思いもかけないことに出会い驚き呆れる様子、またはどうしてよいか分からずぼんやりするという意味をもった慣用句です。予想もしていなかった出来事に出会い、ひどく驚く。突然変わった状況に困惑し、どうしてよいか分からずに固まってしまう。

「呆気にとられる」はこうした状況を表して使われている言葉となっています。二種類の意味をもった言葉となっているため、見聞きした際はどちらの意味で使われているのか、前後の文脈から正しく読み取ることが大切です。この機会に意味・用法をしっかりと覚えておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「呆気にとられる」の語源は?

次に「呆気にとられる」の語源を確認しておきましょう。呆気にとられるの「呆気」には、ぼんやりとした様を表す古語「開口(あんけ)」から転じたという説、また口を開けるという意味をもつ「明(あけ)」が促音化し、「呆気」となったという2つの説があります。

また「とられる」はそうした状態に取りつかれるという意味となっており、「呆気にとられる」は、驚き・呆れからぼんやりとした状態になることを表すようになりました。他に「悪鬼に精神をとられる」の略だとする説もあります。語源から意味を捉えて、より深く意味・用法を覚えていきましょう。

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