
2. タマゴタケ:実は美味しいキノコ

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「タマゴタケ」は夏から秋にかけて、ブナやナラなどの広葉樹の根本、針葉樹の林の地上にて見かけられる菌類です。かさの色が赤から赤橙色で、柄は黄色っぽく、いかにも毒キノコのような外見をしています。
しかし、実は無毒で食べると美味しい食用キノコなのです。幼菌時まで、動物の卵のような白いツボの中に納まっており、それを突き破るように徐々に大きくなります。かさの形は卵型から饅頭のような形になり、最終的に中央部分に小さな突起がある平らな形になるのです。
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3. シャグマアミガサタケ:猛毒を持つキノコ

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「シャグマアミガサタケ」は、春あたりにモミやマツなどの針葉樹が生えている林の地上に発生。かさの直径は3~9cmで、黄土褐色や暗赤褐色があり、人間の脳のような見た目をしています。柄の長さは太く短く、黄褐色です。
シャグマアミガサタケは、人間が口にすると痙攣や消化器系の中毒症状を起こしてしまうような猛毒な毒を持っています。しかし、主にフィンランドでは毒抜きをして食べることもあり、かなりの美味だそうですよ。
子実体は菌類の体の一部!
子実体とは、菌類や一部の原生生物類が持つ栄養体で、この中に繁殖するために欠かせない胞子を形成するのでした。また、子実体は菌糸から出来ており、この菌糸が接合し、核合体が起こり、減数分裂が起こることで、胞子が作られるのでしたね。
不思議な形や生態をした子実体がたくさん存在します。今回ご紹介した子実体は、ほんの一部に過ぎないので、ぜひ多種多様な子実体を調べてみてくださいね。
イラスト引用元:いらすとや