地球に1日と1年があるのは地球が自転し、太陽の周りを公転しているからです。しかし、地球にいても地球が回っていると感じることはないな。そのかわり、地球から空を見上げると星が地球の周りを動いているように見える。この天体の見かけの運動を日周運動・年周運動と呼ぶ。
それでは天体の運動について学ぶ。解説は化学系科学館職員のたかはしふみかです。
ライター/たかはし ふみか
高校は化学部、大学は工学部化学科のリケジョ。理科教育に関わりたくて理系に進んだため、実験ショーや実験教室を行う科学館の仕事が大好き。よく職場のプラネタリウムに入り浸っている。
定義から見る日周運動・年周運動
朝登った太陽は夕方に沈み、見える星座は時期によって異なります。これは地球が自転・公転をし、天体が動いて見えるからです。この天体の見せかけの運動を日周運動・年周運動といいます。
それでは早速、コトバンクで日周運動と年周運動の定義を調べてみましょう。
日周運動の定義
まずは日周運動の定義です。
地球が西から東へ自転しているため、その地球に乗っている観測者から見ると、すべての星は地上に対して東から西へ動いているように見える。この動きを日周運動という。
(出典:コトバンク「日周運動」)
地球が地軸(北極と南極を結んだ軸)を軸に1回転するのに約23時間56分4秒かかります。しかし地球にいても地球が回転していることを感じることはありませんね。そのかわり、空を観察すると東から太陽が昇って西に沈み、夜になれば星が見えるようになります。このように自転によって地球の周りを天体が動いているように見える見せかけの運動を、日周運動というのです。
動いているのは地球のなのか天体なのか?と言う地動説・天動説についてはこちらの記事を参考にしてください。
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