この記事では体と身体の違いについてみていきます。どちらも手足や胴体、頭などを表したり、物体を表したりするイメージがあるよな。違いはずばり対象のようですが、意味・使い方・表現方法が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな文章作成に欠かせない言葉の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり体と身体の違いは?

image by iStockphoto

文章作成の際、「体」と「身体」の違いに迷う方は少なくないでしょう。本記事では、場面ごとに違う「体」と「身体」について紹介します。双方の違いがわかると、文章を読む際や、ニュースを見る際により理解が深まるでしょう。はじめにざっくり違いを紹介します。

体:頭から足までの全体

体とは、頭から足までの全体を表します。生きている「体」です。「からだ」といえば、一般的には「体」を指します。他の読み方は、「たい」「てい」などです。また、哲学的には物質と精神を切り分けた言葉であると、考えられています。

身体:心も含めた心身

身体とは、心も含めた心身を表します。「体」の次に使われる言葉です。身体は「しんたい」と呼ぶことが多いですが、「からだ」と読むこともできます。ただし、「からだ」の読み方は、正式ではなく当て読みです。また、身体は世界を経験するためのものとも考えられています。

違いその1:意味

image by iStockphoto

ざっくり体と身体の違いがわかりました。続いては、双方の意味についての解説です。一見似ている言葉ですが、意味は少しずつ違います。使用できる場面や、細かい意味の違いがわかりますよ。詳しくみていきましょう。

\次のページで「体:頭から足までの全体」を解説!/

体:頭から足までの全体

体の意味は、頭から足までの全体です。体というと動物のイメージがありますが、魚・鳥・昆虫・植物などにも使います。また、体全部を表すこともできますが、体の一部を指すことも可能です。体は、幅広い意味を持ちます。

身体:心も含めた心身

身体の意味は、心も含めた心身です。意味自体は、体とほぼ同じになります。身体に使われている「身」は、身分や社会的立場という意味です。物質的な意味だけではなく、内面の意味も含みます。つまり、身体は「心」が関連する言葉ということです。

違いその2:使い方

体と身体の意味が、わかりました。続いては、双方の使い方について紹介します。使い方がわかると、場面によって言葉を使い分けられたり、言葉の含んでいるニュアンスがわかったりしますよ。詳しくみていきましょう。

体:人・動物・物

体は、主に人・動物・物に使われます。人の場合、特定の個人を指す際に使用可能です。動物は、個体や肉を表す際に使います。また、物は車・飛行機など乗り物の本体を表すことが可能です。例えば、「車体」「機体」などがあげられます。

身体:人だけ

身体は人のみに使われます。心身を表す際は身体を使いますが、心があるのは人のみです。体と同じく手足・頭など肉体としても使いますが、人のみとなります。また、身体は抽象的なものに使われたり、医学的なものに使われたりするのも特徴です。

\次のページで「違いその3:表現方法」を解説!/

違いその3:表現方法

体と身体の意味や使い方がわかりました。続いては、表現方法の違いを見ていきましょう。表現方法がわかると、日常でどのように使えるのか、心を込めて伝えるにはどのように表現したら良いのかなどがわかります。詳しく見ていきましょう。

体:「体を鍛える」

体の表現方法は、「体を鍛える」「体を動かそう」などがあります。精神的な意味ではなく、肉体そのものの意味です。動かしたり鍛えたりするのは、腹筋や背筋など肉体の一部となります。他にも「体に気を付けて」という表現は、健康について伝えているので「体」です。

身体:「お身体を大切に」

身体の表現方法は、「お身体を大切に」「身体測定」などです。身体測定は、身長や体重の測定なので、人間の肉体をいう「身体」を使います。「お身体を大切に」は相手への気遣いがあるので、使うのは心の通った言葉である「身体」です。

常用漢字での体と身体の使われ方は?

image by iStockphoto

ここまでで、体と身体への理解が深まったでしょう。最後は、常用漢字について紹介していきます。常用漢字とは、日本政府より選定された漢字です。体と身体の常用漢字がわかると、公的な文書を書く際に役立ちます。

体は「からだ」・身体は「しんたい」

常用漢字では、体は「からだ」と読み、身体は「しんたい」と読みます。からだを「身体」と書くのは、常用漢字ではありません。一般的には、「体」も「身体」も似た意味を持ちますが、会社の書類・新聞・ニュースなどでは、常用漢字が使われます。

体と身体の違いは「対象」

体と身体の違いは「対象」です。体は、頭から足までの全体を意味して、人・動物・物に使います。身体は、心を含めた心身を意味して、人のみに使用可能です。また常用漢字では、体は「からだ」と読み、身体は「しんたい」で「からだ」とは読みません。

" /> 3分でわかる体と身体の違い!意味や使い方・表現方法などを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説 – Study-Z
言葉雑学

3分でわかる体と身体の違い!意味や使い方・表現方法などを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では体と身体の違いについてみていきます。どちらも手足や胴体、頭などを表したり、物体を表したりするイメージがあるよな。違いはずばり対象のようですが、意味・使い方・表現方法が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな文章作成に欠かせない言葉の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり体と身体の違いは?

image by iStockphoto

文章作成の際、「体」と「身体」の違いに迷う方は少なくないでしょう。本記事では、場面ごとに違う「体」と「身体」について紹介します。双方の違いがわかると、文章を読む際や、ニュースを見る際により理解が深まるでしょう。はじめにざっくり違いを紹介します。

体:頭から足までの全体

体とは、頭から足までの全体を表します。生きている「体」です。「からだ」といえば、一般的には「体」を指します。他の読み方は、「たい」「てい」などです。また、哲学的には物質と精神を切り分けた言葉であると、考えられています。

身体:心も含めた心身

身体とは、心も含めた心身を表します。「体」の次に使われる言葉です。身体は「しんたい」と呼ぶことが多いですが、「からだ」と読むこともできます。ただし、「からだ」の読み方は、正式ではなく当て読みです。また、身体は世界を経験するためのものとも考えられています。

違いその1:意味

image by iStockphoto

ざっくり体と身体の違いがわかりました。続いては、双方の意味についての解説です。一見似ている言葉ですが、意味は少しずつ違います。使用できる場面や、細かい意味の違いがわかりますよ。詳しくみていきましょう。

\次のページで「体:頭から足までの全体」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: