この記事では真実と事実の違いについてみていきます。どちらもミステリー小説でよく聞く言葉で、謎や問題を解くときに使うイメージがあるよな。違いはずばり存在する数のようですが、数・捉え方・使い方などが違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな読解に欠かせない言葉の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり真実と事実の違いは?

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真実と事実は似た言葉なので、違いを説明するのは難しいでしょう。本記事では、真実と事実の違いから、言葉の面白さを紹介します。一見同じ意味に思えますが、大きな違いがありますよ。はじめにざっくり違いを紹介します。

真実:嘘や偽りのないこと

真実は、嘘や偽りのないことです。人それぞれが考える「本当のこと」を表します。つまり、真実は人によって変わるということです。その人が物事を見て、感じたことを含めたものになります。また、真実は仏語でもあることを、知っておくと良いでしょう。

事実:実際に起こったこと

事実は、実際に起こったことです。不変な出来事や状況を表します。つまり、事実は誰が見ても変わらないということです。また、宗教の分野では、神によってなされた、時間と空間に見いだされる存在と認識しています。

違いその1:存在する数

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真実と事実について、ざっくりと違いがわかりました。ここからは、さらに深く掘り下げていきましょう。この章では、真実と事実の存在する数を紹介します。存在する数が、一番の違いといっても良いでしょう。詳しく解説していきます。

\次のページで「真実:複数」を解説!/

真実:複数

真実は複数あります。理由は物事に対して、いくつもの解釈が存在するからです。例えば、歴史上の出来事は絶対的な真実に思えますが、実はそうではありません。誇張されていたり、都合よく解釈されていたりする場合があります。

事実:ひとつ

事実の数はひとつだけです。事実は誰が見ても納得できます。ただし、事実はひとつでも解釈は人によって違うので、事実を見て持った感情や認識は「真実」です。例えば、問題が起きた際、ひとつの事柄について複数の主張があったとします。そうなると混乱を招きますが、事実は何かに注目すると、問題解決のカギに繋がるでしょう。

違いその2:捉え方

真実と事実の数についてわかりました。続いては、捉え方について紹介していきます。捉え方がわかると、より双方の違いがわかりやすくなりますよ。自分が見えている物事が真実なのか事実なのか、考えながら見てきましょう。

真実:主観的

真実は主観的です。人の主観に基づいて、導き出された答えが真実といえます。「自分の中では絶対に正しい」という考えが真実です。ただし、個人的な主観が許されない場合は、真実とは認められません。捻じ曲げられた解釈は、真実とはいえないでしょう。

事実:客観的

事実は客観的です。数々の観測を繰り返して、矛盾がなければ客観的な事実となります。つまり、数値で測れて、誰もが納得できるということです。自分の意見と他の人の意見は、大体同じとなります。多くの人が納得・信頼できるのは主観ではなく客観です。

違いその3:使い方

真実と事実の数や捉え方がわかりましたので、続いては使い方を紹介します。使い方がわかれば、今後どちらの言葉を使うべきか迷わないでしょう。また、使い方によっては注意が必要なので、自分の物の見抜き方についても解説します。

\次のページで「真実:人が関与」を解説!/

真実:人が関与

真実は人が関与しています。人の数だけ真実はあるので、絶対的なものはありません。人から事柄について聞いた瞬間に、主観は入ってしまいます。また、真実は嘘が含まれている場合があるので、注意が必要です。歪んだものは真実といえません。

事実:絶対的

事実は絶対的です。誰もが共通の認識を持っていて、中には数値で立証できます。誰もが承認するものが事実なので、絶対的存在として扱われているのが特徴です。事実は揺らがないので、真実と違い確信があるものといえます。

真実・事実に似ている「真理」は?

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ここまでで、真実と事実について知っていただけたかと思います。最後は、真実と事実に似ている「真理」についての紹介です。真理は、小説や歴史本などでよく出てくる言葉となります。言葉の意味を知ることで、文章の理解も深まるでしょう。

間違いではない道理

真理は、間違いではない道理という意味です。理論重視で、普遍的に正しいことを表します。真理は真実や事実と比べて、抽象的な印象です。また、真実と事実は過去に対する判断ですが、真理は宗教や物理の分野で、永久に変わらないものを指すことがあります。

真実と事実の違いは「存在する数」

真実と事実の違いは「存在する数」です。真実は「嘘や偽りのないこと」を意味して、人の数だけ存在します。事実は「実際に起こったこと」を意味して、ひとつしか存在しません。また、真実は主観的で、事実は客観的です。

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言葉雑学

3分でわかる真実と事実の違い!存在する数や捉え方・使い方の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では真実と事実の違いについてみていきます。どちらもミステリー小説でよく聞く言葉で、謎や問題を解くときに使うイメージがあるよな。違いはずばり存在する数のようですが、数・捉え方・使い方などが違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな読解に欠かせない言葉の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり真実と事実の違いは?

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真実と事実は似た言葉なので、違いを説明するのは難しいでしょう。本記事では、真実と事実の違いから、言葉の面白さを紹介します。一見同じ意味に思えますが、大きな違いがありますよ。はじめにざっくり違いを紹介します。

真実:嘘や偽りのないこと

真実は、嘘や偽りのないことです。人それぞれが考える「本当のこと」を表します。つまり、真実は人によって変わるということです。その人が物事を見て、感じたことを含めたものになります。また、真実は仏語でもあることを、知っておくと良いでしょう。

事実:実際に起こったこと

事実は、実際に起こったことです。不変な出来事や状況を表します。つまり、事実は誰が見ても変わらないということです。また、宗教の分野では、神によってなされた、時間と空間に見いだされる存在と認識しています。

違いその1:存在する数

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真実と事実について、ざっくりと違いがわかりました。ここからは、さらに深く掘り下げていきましょう。この章では、真実と事実の存在する数を紹介します。存在する数が、一番の違いといっても良いでしょう。詳しく解説していきます。

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