この記事では「論理」と「理論」の違いについてみていきます。

これら2つの言葉は、前後に漢字が入れ替わっただけで同じ意味かと思うよな。その違いはずばり、「知識」か「思考」かがあげられるんですが、英語の持つ意味などを調べてみると他にも色々あるみたいです。

今回はそんな「論理」と「理論」の違いを、神社や名所巡りの他にカフェ通いが好きなライターさらささらと一緒に調べていきます。

ライター/さらささら

少女向け小説家兼ライター、神社や名所を訪ねるのが趣味。お話のネタにするため様々な雑知識を集めました。わかりやすい言葉で説明します。

「論理」と「理論」の違いとは?

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「その発言は論理的ではない」、「君の理論はおかしくないか」など、主に議論や討論などでよく耳にする「論理」と「理論」。互いに漢字の前後を入れ替えただけの単語であり、「論理」の類語として「理論」が表示されるような関係性です。

それでは、この2つの単語は同じ意味を持つのでしょうか?実は、調べてみると「論理」と「理論」には明白な違いがありました。こちらの項目ではそれぞれの言葉の意味を説明しながら、その違いを比べてみましょう。

「論理」は考えの組み立て方

「論理」とは、思考や議論などを進めていく過程、つまり「話の展開の順序」を指すわけです。「論理」を形成する漢字をひとつづつ見てみると、"論ずる理(ろんずる ことわり)"なので、「論理」=「話をしたり伝えるための考えの組み立て方」となります。

論理的な思考法として有名なのが「三段論法」です。アリストテレスの三段論法で例えると、

私は人間である→人間には無限の可能性がある→したがって私には無限の可能性がある

「私=無限の可能性」の考えにたどり着くまで、上記の場合「→」で繋がっていく過程が「論理」です。さらに、こうした三段論法自体も「論理」であり、大勢の人が納得するため「論理的」と呼ばれます。

・考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。「―に飛躍がある」
・事物の間にある法則的な連関。
・「論理学」の略。

(出典:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%AB%96%E7%90%86/#jn-237233)

【論理を使った例文】
1.あの学生が提出したレポートは論理的に書かれている。
2.呪いのビデオについて議論しても非論理的だ。
3.野生の世界は弱肉強食の論理に基づく。

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「理論」は組み立てられた知識の体系

「理論」とは、個々の現象を法則的に説明できるよう組み立てられた知識の体系(まとまり/システム)を指します。物事の現象を"法則"や"知識"としてまとめたもの。「理論」を形成する漢字をひとつづつ見てみると、"理の論(ことわり の ろん/=意見)"なので、「理論」=「知識の見解→組み立てられた(道筋の通った)考え方」となるのです。

アインシュタインの有名な「相対性理論」は物理の法則により構成されたもの、「標準理論」は素粒子反応の法則をまとめたものとなります。例えば、オリンピックを目指すには、下記のようなことが必要ですよね。

「食事など体調管理に注意する」+「基礎トレーニングおよび筋トレを欠かさない」+「優秀なトレーナーやコーチと契約する」

オリンピック(目的)のため必要となる「情報=法則/知識」を整理し一つにまとめたものが「理論」です。「理論」には"正確なデータ"や"客観的な事実"に基づき、大半の人を納得させる必要があるため「理論」は「論理的」である必要があります。つまり、「理論」は意味的に「論理」を内包していることになるのです。

個々の現象を法則的、統一的に説明できるように筋道を立てて組み立てられた知識の体系。また、実践に対応する純粋な論理的知識。「―を組み立てる」「―どおりにはいかない」

(出典:goo辞書,https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%90%86%E8%AB%96/)

【理論を使った例文】
1.理論上は可能ではあるが倫理上は行えない。
2.彼は理論的思考の持ち主だ。
3.その学生が組み立てた理論はおかしい。

「論理」と「理論」の英語表現は?

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日本語では同じ漢字を使う「論理」と「理論」ですが、英語の表現(単語)では様々なメディアや日常の会話などでも多く使われる言葉です。こちらでは、「論理」と「理論」の英語表現を調べてみました。

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「論理」は"ロジック"

「論理」は英語では「logic(ロジック)」になります。このlogicだけで"論理学"になり、logicianは"論理学者"です。他にもロジックの使い方として、論理的=logical、理論的に=illogical、非論理的=illogical。ちなみに哲学はphilosophy(フィロソフィー)です。

ドラマや小説などで「思考のロジック」や「そのロジックはなかった」のような言葉や台詞を聞いたことはありませんか?この場合おおよそですが「思考の方向性や道筋」となります。

ちなみに「お絵描きロジック」とは、縦と横の数字をヒントに塗りつぶすマトリクス(数字)を利用したゲームです。

「理論」はセオリー

「理論」は英語では「theory(セオリー)」になりますが、逆にtheoryを日本語に訳すと「理論」以外に「仮説※1」や「理屈」など。調べてみると、日本語とは少し意味が違う使い方をしていました。

語源はギリシャ語の「見ること/見解」の意味を持つtheoreticalです。学問上では「学理(practice=変化)」や「原理」の意味でも使われています。

日常では「〇〇監督のセオリー!勝つための法則△△」や「これが俺のセオリーだ!」のように、目的に到達するために経験値を利用した方法や手段のような意味意味合いで使われているようです。

※1.仮説(=仮設)…何らかの現象や法則を説明する際、真偽をおいて仮の答えとして使う命題。ビジネスや一般では、ある事象や論点に対する仮の答え、判明していないことに関する仮の答えとして使うことが多い。

「論理」と「理論」に関係する言葉

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「論理」や「理論」の話をすると、耳馴染みのない言葉がいくつか登場します。何となくはわかっていながらも、意味や使い方については“ピン”とこないかもしれませんね。そこでこちらでは、簡単な説明や例文を紹介します。

「法則」・「原理」・「原則」

まず「法則」とは、ある現象とある現象の関係を示す言葉です。以前流行った「マーフィーの法則」なら"失敗する可能性のあるものは失敗する"という経験則から、常に最悪の場合を想定する予防―フェールセーフ(※2)の概念を指します。日常生活ですと「洗車をすると雨が降る」などがあげられるでしょう。

「原理」とは、多くの物事・事象を成り立たせる根本的な法則(規則)です。「原則」は特別な場合を除いて一般に適用される根本的な法則(規則)。この2つを合わせた言葉に「原理原則」がありますが、これは基本的な決まり(法則・規制)の意味を"原理原則"の2つを重ねることで強調しています。

※2.フェールセーフ…何らかの装置やシステムは必ず壊れる(誤作動)することを前提に、そうなっても絶対に人命を危険に晒さないシステムを構築する設計手法。似た言葉に「フールプルーフ(ミスができない工夫)」があります。使い方としてはフェールセーフ設計やフールプルーフ設計など。

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「定義」・「公理」・「定理」

「論理学」で「定義」とは、概念(物事の何たるか)の内包を明瞭にし、その外延(全範囲)を確定すること。簡単に言えば、ある事柄や言葉についての明確な説明です。

「公理」とは、ある「理論」の出発点として検証抜きで"真"だと仮定し、他の命題(論理学における判断内容)の前提とする根本命題。つまり、一般に通じる道理(物事の筋道・過程)になります。

最後の「定理」とは、前述した「定義」「公理」だけから「論理的」に導き出せる(一般的な判断内容)命題です。

これらは数学にもよく登場する言葉なので注意しましょう。

ここまでを簡単にまとめてみました!

■論理(logic)…伝えるための考えの組み立て方。
■理論(theory)…組み立てられた知識の体系。←意味的に「論理」を内包。

▲法則…現象同士の関係を示す。
▲原理…根本的な法則。
▲原則…一般に適用される根本的な法則。
 →2つを重ねて強調した言葉「原理原則」。

▼命題…「論理的」に真偽を判断した内容。
▼定義…明確な説明。
▼公理…「理論」を始点に証明せず一般に適応された過程。
▼定理…「定義」「公理」だけから「論理的」に導き出した「命題」。

思考や主張を整理する際に有効な方法

ここまで「論理」と「理論」の違いや、それに関わる用語についての説明をしてきました。明確な違いやそれに付随する意味、そもそもこの言葉が無ければ成り立たない用語など、知れば知るほどややこしさと共に面白いと感じます。

こちらの記事をきっかけに、皆さんの思考が少しでも整理され、他者への伝達に役立てたのならうれしいです。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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雑学

論理と理論の違いとは?言葉の意味・英語表現・例文も小説家兼ライター詳しくわかりやすく解説!

この記事では「論理」と「理論」の違いについてみていきます。

これら2つの言葉は、前後に漢字が入れ替わっただけで同じ意味かと思うよな。その違いはずばり、「知識」か「思考」かがあげられるんですが、英語の持つ意味などを調べてみると他にも色々あるみたいです。

今回はそんな「論理」と「理論」の違いを、神社や名所巡りの他にカフェ通いが好きなライターさらささらと一緒に調べていきます。

ライター/さらささら

少女向け小説家兼ライター、神社や名所を訪ねるのが趣味。お話のネタにするため様々な雑知識を集めました。わかりやすい言葉で説明します。

「論理」と「理論」の違いとは?

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「その発言は論理的ではない」、「君の理論はおかしくないか」など、主に議論や討論などでよく耳にする「論理」と「理論」。互いに漢字の前後を入れ替えただけの単語であり、「論理」の類語として「理論」が表示されるような関係性です。

それでは、この2つの単語は同じ意味を持つのでしょうか?実は、調べてみると「論理」と「理論」には明白な違いがありました。こちらの項目ではそれぞれの言葉の意味を説明しながら、その違いを比べてみましょう。

「論理」は考えの組み立て方

「論理」とは、思考や議論などを進めていく過程、つまり「話の展開の順序」を指すわけです。「論理」を形成する漢字をひとつづつ見てみると、”論ずる理(ろんずる ことわり)”なので、「論理」=「話をしたり伝えるための考えの組み立て方」となります。

論理的な思考法として有名なのが「三段論法」です。アリストテレスの三段論法で例えると、

私は人間である→人間には無限の可能性がある→したがって私には無限の可能性がある

「私=無限の可能性」の考えにたどり着くまで、上記の場合「→」で繋がっていく過程が「論理」です。さらに、こうした三段論法自体も「論理」であり、大勢の人が納得するため「論理的」と呼ばれます。

・考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。「―に飛躍がある」
・事物の間にある法則的な連関。
・「論理学」の略。

(出典:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%AB%96%E7%90%86/#jn-237233)

【論理を使った例文】
1.あの学生が提出したレポートは論理的に書かれている。
2.呪いのビデオについて議論しても非論理的だ。
3.野生の世界は弱肉強食の論理に基づく。

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