理科生き物・植物生物生物の分類・進化

魚の心臓の構造とは?役割や脊椎動物の心臓についても現役理系学生がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。みんなは魚類の心臓の構造を説明できるだろうか。魚類の心臓は脊椎動物の中で最も単純な構造をしており、血液の循環系も非常にシンプルなのだ。そんな魚類の心臓のほかにも、両生類や爬虫類、哺乳類などの脊椎動物の心臓のつくり、魚類の心臓の研究をめぐる研究成果について、生物に詳しいライターききと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/きき

大学生の頃は農学部に所属し植物のことを勉強した。現在は大学院に進学し植物のことを研究中。生物や植物の面白さを伝えられるライターを目指している。

そもそも心臓は何のためにあるの?

そもそも心臓は何のために動物たちの体の中にあるのでしょうか。血液は常に全身に存在する全ての細胞に、酸素や栄養分を与えます。また、それと同時に、細胞で生じた二酸化炭素などの不要物を回収するのです。そんな血液の循環の「ポンプ」のような役割を果たすのは「心臓」。この重要な役割を果たす「心臓」がなければ動物は生きることができません。

魚の心臓の特徴とは?

image by iStockphoto

同じ脊椎動物の中でも種類によって心臓の特徴は異なります。ここでは、魚の心臓の特徴について学んでいきましょう。

特徴1. 1心房1心室

特徴1.  1心房1心室

image by Study-Z編集部

魚の心臓は、脊椎動物の中で最も単純なつくりになっています。心房と心室は1つずつしかありません。心臓は全身を回ってきた酸素が少ない静脈血をえらに送る役割をしています。1心房1心室でありながらも、効率よく酸素と二酸化炭素の交換ができるのです。

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