
「中州」や「干潟」とは?
「中州(なかす)」とは、上流から流れた土砂などが川の中ごろに堆積し、陸地となった地形です。別名「川中島(かわなかじま)」ともいい、福岡の繁華街の地名である”中州”とは、球磨川と博多川に囲まれた細長いエリアを指します。
「干潟(ひがた)」とは、河川から流されてきた砂や泥が、波のおだやかな湾や河口付近などに蓄積しできた低湿地です。海水面の上下変動(潮の満ち引き)があるため、時間により陸地が海面下になります。
「カルスト地形」や「V字谷」とは?
「カルスト地形」とは、水に溶けやすい岩石(石灰石など)でできた土地が、雨水や地下水などによって浸食されてできた地形です。この現象には、「鍾乳洞」などの”地下地形”も含まれます。
「V字谷(ぶいじこく)」とは、川底を侵食する(削る)働きが大きい上流部で生じる現象。幼年期の谷の多くは「V字谷」となります。
ここまでの簡単なまとめです。
■堆積平野…河川などの流体による堆積作用で生まれた平野。
■沖積平野…河川による堆積作用で生まれた平野。山間の谷~海上沖合にかけて形成される。
■海岸平野…海岸の一部が隆起。海(波)による堆積作用で生まれた平野。
「沖積平野」+「海岸平野」=「堆積平野」
「三角州」と「扇状地」の違いは地形図でチェックを!
河川の営力により形成される「三角州」と「扇状地」ですが、その違いを見極めるためにはやはり、地形図を利用するのが最適です。
また、海外にも当然ながら日本以上の広大な「三角州」や「扇状地」が存在します。例えば、ドナウ川に形成された「ドナウデルタ(三角州)」、アメリカのミシシッピ川の河口にある「鳥趾状三角州(ちょうしじょうさんかくす)」、ナイル川河口に形成された「円弧状三角州(えんこじょうさんかくす)」などは有名でしょう。
この記事により、勉強以外でも「三角州」や「扇状地」に興味を持って下されば嬉しく思います。