
ここまでの簡単なまとめです。
【土地の使い方】
■扇状地…果実園
・山に近いため斜面地が多く日当たりが良い。
・岩や小石の多いので水はけに優れた地面。
≪デメリット≫
→土石流や土砂崩れ。
■三角州…水田、都市
・平たんな土地。
・粘土質や細かい粒の砂が堆積しているため、雨などの水が地中に吸収されにくい。
・住宅地や大都市として発展=平地&水田により。
≪デメリット≫
→水害や地震。
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「氾濫原」や「堆積平野」とは?

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「扇状地」と「三角州」を調べていると、「氾濫原(はんらんげん)」や「堆積平野」という言葉が何度も登場します。これらは一体なんなのでしょうか?
他の関係ある言葉と共に、簡単ですが調べてみました。
「堆積平野」は河川の堆積物
「堆積平野」とは、主に河川などの流体により堆積作用で生まれた平野です。堆積物は土砂や火山灰、砂塵などからできています。
似た言葉に「沖積平野(ちゅうせきへいや)」がありますが、こちらは主に河川による堆積作用で形成されました。河川によって運搬された礫や砂、泥などが、山間の谷~平地~河口~沖合にかけて堆積した平野です。
そして「堆積平野」とは、前述した「沖積平野」と「海岸平野(※1.)」を含んだ言葉となります。
※1.、海岸の一部が隆起。海(波)による堆積作用により形成された平野。
【沖積平野と海岸平野の違い】
■沖積平野…河川の営力(自然の力)による堆積作用。
■海岸平野…海(波)の営力による堆積作用。
=これらをまとめて「堆積平野」
「氾濫原」とは洪水時に氾濫する範囲
「氾濫原」とは、河川が洪水時に(通常の河道から)氾濫する範囲にある”低地部分”。つまり、河川の氾濫や河道の移動による堆積物で形成された平野です。
そのため、河川が洪水時に”冠水”する領域で、陸域と水域の中間的な特徴を持つため、前述した「沖積平野」は同義語となります。
「三角州」や「扇状地」に似た言葉

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先ほどご紹介した「堆積平野」などの他にも、「三角州」や「扇状地」に似た土地や、関連する言葉をいくつかピックアップしてみました。
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