生き物・植物雑学

水牛と牛の違いって?牛の胆石が薬に?生態から家畜としての利用まで現役薬剤師が解説

よぉ、桜木健二だ。身近な家畜である牛のことは、よく知っている人も多いだろうな。一方、水牛についてはどうだ?家畜として利用されたり乳製品を食べていたりと、水牛も人の生活に深くかかわる動物なんだ。今回は両者の生態や見分け方、漢方薬としての利用法まで、現役薬剤師ライターのアラノるかと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/アラノるか

薬局の店頭に立つ現役薬剤師ライター。乳製品もモッツァレラチーズも大好き。いつか水牛は生で見てみたい。患者さまへの説明同様、わかりやすい解説を心がけている。

1.水牛と牛は同じウシ科の草食動物

水牛(スイギュウ)牛(ウシ)は、共に哺乳類偶蹄目ウシ科の草食動物です。

一般に“牛”と言う時には、家畜種のウシを指すことがほとんど。しかし広義では、特定の種を指すことのない総称として、水牛やバイソンなど、ウシ科の中で体形や特徴の似る動物をまとめて「牛」と呼ぶ場合もありますね。

今回の記事では、家畜種のウシのことを“”と呼んで解説していきます。

1-1.水牛はどんな動物?

image by iStockphoto

水牛(スイギュウ)は、英語ではWater buffalo(ウォーターバッファロー)、あるいは単にバッファローと呼ばれます。近い種のアフリカスイギュウと区別するため、アジアスイギュウもしくはインドスイギュウと呼ばれることも。

アジア原産の動物で、現代でも水牛の95%がアジアに生息していますが、オーストラリアや中東、ヨーロッパにも持ち込まれています。野生種は少なくなっており、大多数の水牛は家畜として飼育されているのが現状です。

水辺を好み、草原河の近くなどに生息します。

1-2.牛はどんな動物?

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牛(ウシ)と人間のかかわりは古く、新石器時代にさかのぼります。西アジアとインドで、オーロックスという動物が別々に家畜化され、現代の牛の祖先となりました。牛の飼育は世界中に広がり、現代では15億頭近くの牛が生息しますが、野生種のオーロックスは1627年に絶滅してしまっています。

人間に身近で、立派なツノを持つ大型草食獣であった牛は、世界各地で信仰対象となったり、民話に登場しているケースも多いです。
特にインドを中心に信仰されるヒンドゥー教においては、牛は神聖視され、牛肉食はタブーとなっています。

草原やサバンナ、森林や湿地帯など、幅広い場所で暮らすことができる動物です。

1-3.水牛と牛の見分け方は?

水牛は、遺伝子的には全くの別種。しかし、家畜化されたこともあり多くの品種に分かれ、毛色や体格はバラエティーに富んでいます。

例えばホルスタインなどのように、毛色ではっきり牛と分かる場合は見分けも簡単です。しかし、同じ黒毛だったりすると、水牛と牛の見分けは難しくなります。

見分け方の一つは、生息域。川や沼にすすんで浸かっているのは水牛だと分かります。また、日本国内では水牛の飼育が極めて少ないため、水牛と銘打たれていないものは牛と判断して差し支えないでしょう。

もしアジアの草地などで見かけた場合は、素人目には判断が困難。現地ガイドや飼い主の方に聞いてみるのがオススメです。

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水牛も牛も、多くが人間に飼われて暮らしているんだな。世界各地で見られる牛に対し、水牛のほとんどはアジアに分布しているぞ。陸上を生活圏とするに比べ、河や沼を好むのが水牛の特色だ。

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