
侵入を防ぐ対策方法はある?
ムカデやヤスデが家の中に侵入してこないようにしたい方は、以下の方法で対策してみましょう。対策が間に合わず大量発生してしまったり、自分で撃退しきれない場合は害虫駆除のプロに頼むのも1つの手段です。
・家の周辺に落ち葉を溜めない
・植木鉢などの裏側も小まめにチェックしてキレイにする
・ゴキブリなどを発生させないように部屋の掃除をする
・湿気が溜まりやすい場所は小まめに換気や除湿をする
・窓やドアの隙間を埋める
・木酢液(もくさくえき)を入ってきそうな場所に吹きかけたり置いておく
・ムカデやヤスデ専用の対策グッズを取り入れる
攻撃の被害を受けたらどうすればいい?
気をつけていても、ムカデに咬まれてしまったりヤスデの分泌物を触ってしまうこともあるでしょう。それぞれの対処方法は以下です。
ムカデに咬まれた場合
(1)傷口を水道水で洗って毒を流す
(2)ビニールと薄めの布で包んだ氷で咬まれた場所を冷やす
(3)坑ヒスタミン成分が入った軟膏を塗る
ほとんどの場合は48時間ほどで症状は治る。ただ症状が重い場合はすぐ病院へ向かった方がよい。
ヤスデの分泌物を触った場合
(1)石鹸を使って触れた場所をよく洗う
(2)皮膚がヒリヒリしたり腫れた場合は「コルチコステロイドクリーム」という軟膏を塗る
分泌物が目に入ってしまった場合も水でよく洗うとよい。
ムカデとヤスデに似ている「ゲジゲジ」とは

image by iStockphoto
ムカデやヤスデと見分けがつきづらい「ゲジゲジ(またはゲジ)」という虫はご存知ですか?ゲジゲジもムカデの仲間であるため、足が多いところなど見た目が似ています。
また、ムカデとヤスデのように家の中に現れることも多い虫です。特徴を押さえて、見分けられるようにしていきましょう。
ゲジゲジの特徴
ゲジゲジは節足動物の中の多足類に分類されます。ただ他の多足類とは違いトンボのような「複眼」を持っているのが大きな特徴です。
ただ複眼かどうかをチェックするのは難しいので、見た目の特徴や生態もご紹介していきます。
・見た目:体節がしま模様のように見える
・触覚や足:ムカデとヤスデに比べ長くて細い(胴体よりも長い)
・足の数:1つの体節に4本(2対)
・大きさ:2〜8cm程度
・分布:全国
・発生時期:梅雨や秋頃
・生息場所:草むらや石の下、洞窟や床下など湿気が溜まりやすい場所
・食性:肉食
・スピードと攻撃性:動きは早いが攻撃性は低く、無理矢理捕まえたりしなければ咬んでくることもほぼない
害虫ではなく益虫
足の長いクモとムカデを混ぜたような、見た目のインパクトが強烈なゲジゲジ。苦手な方も多いかもしれませんが、実は益虫なのです。
ゲジゲジはゴキブリやクモを丸ごとキレイに食べてくれるだけでなく、人間に攻撃してくることも滅多にありません。また、病原菌などを持ち運んでバラまくような虫でもないです。
しかし見た目のせいで不快害虫と言われてしまっています。なんだか切ないですね。臆病で人前に現れることもほとんどないので、あまり気にならない方は目撃しても駆除しないというのも有りです。
勇気を出して観察してみよう!
ムカデとヤスデは一見似ていますが様々な違いがあります。特に家の中で遭遇してしまった場合はビックリしてしまうかもしれませんが、適切に対処すれば大丈夫です。
勇気がいるかもしれませんが、よく観察すれば見分けるのも難しくありません。ムカデとヤスデそれぞれの見た目のポイントを押さえて、どちらなのかまず判断してみてください。
ムカデの場合、下手に刺激すると咬まれる可能性が高いので写真に撮ってからチェックするのもおすすめです。またどちらにしても素手で触るのは良くないので、その点だけ注意してくださいね。