
ムカデの大きさ
・2〜25cm程度
ヤスデの大きさ
・3mm〜7cm程度
成虫で比べると、ヤスデよりもムカデの方が大きい種が多いです。ブラジルなどには、「ペルビアンジャイアントオオムカデ」という40cmを超える巨大なものもいます。
ヤスデの中にも、アフリカに生息する「タンザニアオオヤスデ」など20〜30cmを超える大きな種も。ただ日本に生息する種はそこまで大きくないことがほとんどなので、10cmを超えているようだったらヤスデの可能性が高いと言えるでしょう。
ムカデとヤスデの違いをもっと詳しくチェック!

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ムカデやヤスデは見た目以外にも様々な違いがあります。発生時期・生息場所・スピードと攻撃性の3点から、もっと詳しくムカデとヤスデの違いをみていきましょう。
ムカデとヤスデの「発生時期」
ムカデとヤスデが大量に発生する時期のピークは以下です。
ムカデの発生時期
・春と秋
特に繁殖期の5月〜6月、幼虫が成長して自立する9〜10月頃に多く発生する。
ヤスデの発生時期
・梅雨と秋
降水量が多い時期、土に水が溜まると地上に出てくるため大量発生しやすい。
それぞれタイミングは多少異なりますが、春〜秋頃に見かけることが多い虫であると言えます。ムカデは気温が15℃を下回ると動きが鈍くなり、11月頃から春まで冬眠に入るのもポイント。
ちなみに産卵期はムカデが5〜6月、ヤスデは8〜9月頃が主です。ムカデは1度に20〜50個ほど卵を産みますが、ヤスデはもっと多く150〜300個ほど産みます。
夏は気温が高くなる日が多いこともあり、どちらもあまり活発には動きません。
ムカデとヤスデの「生態と生息場所」
ムカデとヤスデは日本全国に生息する虫です。しかし、ムカデの中には北海道にだけいない種もいます。
一部地域を除いてよく見かける虫ではあるので、どんなものを食べるか・どんな場所にいるのかなど詳しく確認していきましょう。
ムカデの生態と生息場所
・肉食性
・夜行性
・雑木林、石や落ち葉の下などにも生息
肉食でクモ・コオロギ・ミミズなどを食べるため、雑木林などの近くにいることが多い。日中は石の下など影になる場所に潜んでいる。
ヤスデの生態と生息場所
・腐植食性
・湿気の多い場所が好き
・土の中、落ち葉やプランターの下などにも生息
基本的に腐植質をエサとしているため、落ち葉や枯れ葉が多い場所にいる。ただ「ウスアカフサヤスデ」など、生物の死骸を食べて海岸周辺に生息する種もいる。
落ち葉の下など地上にいるヤスデに関しては、成虫であることがほとんどです。ヤスデの幼虫は地中で育つため、地上にはめったに出てきません。ムカデは幼虫・成虫に関係なく地上で見かけます。
ムカデとヤスデの「スピード・攻撃性」
ムカデとヤスデは食性が違うためか、動く速さや攻撃性にも違いがあります。
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