
今回はそんなムカデとヤスデの違いを、わかりやすい見た目の違いからチェックしつつ、生き物好きライター田嶋と一緒に解説していきます。
- ムカデとヤスデを見分ける見た目のポイント
- 触覚の長さと位置
- 体節の大きさと厚み
- 体節1つに対する足の数
- 大きさ
- ムカデとヤスデの違いをもっと詳しくチェック!
- ムカデとヤスデの「発生時期」
- ムカデとヤスデの「生態と生息場所」
- ムカデとヤスデの「スピード・攻撃性」
- ムカデとヤスデに関するQ&A集
- ムカデとヤスデは赤ちゃん(幼虫)の見た目も違う?
- 家に出るムカデとヤスデの種類って?
- ムカデ・ヤスデが出る家の特徴は?
- 侵入を防ぐ対策方法はある?
- 攻撃の被害を受けたらどうすればいい?
- ムカデとヤスデに似ている「ゲジゲジ」とは
- ゲジゲジの特徴
- 害虫ではなく益虫
- 勇気を出して観察してみよう!
この記事の目次

ライター/田嶋あこ
生き物の観察が好きなWebライター。様々な生き物をモチーフにしたイラストなども描いている。観察力を活かして様々な視点から違いを詳しく解説。
ムカデとヤスデを見分ける見た目のポイント

image by iStockphoto
家の中に姿を現すこともあるムカデとヤスデ。見た目が似ているため、一体どちらなのか悩んでしまうこともありますよね。まずは、ムカデとヤスデを見分けるときにチェックすべき見た目のポイントをご紹介していきます。
触覚の長さと位置
ムカデとヤスデは触覚の長さや位置に違いがあります。長さなど、それぞれの特徴を以下にまとめてみました。
ムカデの触覚や足の特徴
・長さ:長め
・太さ:足は太め
・曳航肢:あり
触覚や足の長さがヤスデよりも長め。また、おしりの先に曳航肢(えいこうし)という頭部の触覚に似た足が2本ほどついている。
ヤスデの触覚や足の特徴
・長さ:短め
・太さ:細め
・曳航肢:なし
ムカデに比べ、触覚や足が短く細いことが多い。曳航肢もない。
ムカデ特有の曳航肢は足の一部。しかし歩くために使われてはいません。敵が頭部と間違えるように混乱させたりする役割を持っています。
体節の大きさと厚み
ムカデとヤスデは節足動物に分類されます。このジャンルの生き物は、複数の「体節」を持っていることが特徴です。アリやダンゴムシは仲間で、ナメクジは違うことを考えるとイメージしやすいかもしれませんね。
ムカデとヤスデも体節が多いですが、大きさや厚みなど違いがあります。併せてチェックしていきましょう。
ムカデの体節の特徴
・大きさ:大きめ
・厚み:平べったい
体節1つ1つの存在感がある。ただ厚みはあまりなく、平べったい種が多い。
ヤスデの体節の特徴
・大きさ:小さめ
・厚み:厚めで丸みがある
体節が小さいため繋がって見えるのが特徴。また、厚みや丸みがあるためミミズを連想させる。
体節1つに対する足の数
ムカデとヤスデは節足動物というジャンルの多足類に分類されます。文字の通り、足が多い生き物です。ただ足の本数などにも違いがあります。
ムカデの足の数
・体節1つにつき2本(1対)
ヤスデの足の数
・体節1つにつき4本(2対)
よく見て観察するのは勇気がいるかもしれませんが、見分ける際にわかりやすいポイントの1つです。どちらかわからないときは、1節に対する足の数も確かめてみてください。
大きさ
ムカデとヤスデは大きさにも違いがあります。ただ種類によってかなり差があるので、大きさだけで判断するのは少し難しいと言えるでしょう。判断材料の1つとして参考にしてみてください。
\次のページで「ムカデとヤスデの違いをもっと詳しくチェック!」を解説!/