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浸透とは?浸透圧の問題と日常の具体例を理系ライターが詳しくわかりやすく解説!

浸透圧の問題を解説

浸透圧の問題を解説

image by Study-Z編集部

ここからは、1問例題を解いてみましょう。グルコース水溶液の浸透圧を求める問題です。まずは、ファントホッフの法則を思い出して、πV=nRTに問題文で与えられている情報を代入しましょう。

式を計算すると、π=4.2×105Paと求めることができます。浸透圧の基本はファンとホッフの法則にしたがい、πV=nRTに数値を代入して数値を求める問題が多いです。

「浸透圧」は生活の中で使われている

ここからは生活の中でが使われている浸透圧を紹介していきます。

その1.人の身体

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人間の細胞は半透膜で覆われています。人間は約60%が水分で構成されている生物で、水分やミネラルなどのバランスが非常に重要です。少しでもバランスやが崩れてしまうと、身体は不調になってしまいます。

例えば汗をかくと、水分と同時にミネラルも体外へ排出されていきますよね。汗をかいたら水分と同時に塩分も摂る必要があるのは、浸透圧が関係しているからです。汗をかき水だけを飲むと、細胞膜を隔てた細胞内と細胞外でミネラルの濃度が大きく異なり、浸透圧が働きます。

浸透圧は濃い水溶液側に溶媒分子が流れ込んでいく現象でした。つまり、細胞内のミネラル濃度が高いとき、水分子が細胞内に入っていくので、細胞はどんどん水が入り膨らんでいきます。

水が入りすぎると、細胞が膨張に耐えきれなくなり破裂して壊れてしまう恐れがあるんです。

その2.梅酒

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梅酒を作るときも浸透圧が上手に応用されています。梅酒は、「青梅と度数35度程度の蒸留酒と氷砂糖」を漬け込んで作られるアルコール飲料です。下のような手順で梅エキスを抽出して梅酒ができていきます。

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