体の仕組み・器官理科生き物・植物生物

蝶の羽の仕組みって?構造から考える色・飛行・熱吸収の仕組みとバイオミメティクスについて農学部卒ライターが徹底わかりやすく解説!

ポイント1:羽の重なり

飛んでいるときの蝶の羽は、前翅と後翅バラバラに動くのではなく、一緒に動きます。その理由は、後翅が少し前翅の方に出っ張っていているから。つまり、蝶を上から見ると、後翅の上に前翅が重なっているのです。これにより、蝶の羽は意識しなくても一体となって動くのですね。

ポイント2:飛ぶ力を生む翅脈

翅脈とは、蝶の羽に見られる筋のこと。翅脈は前翅の前縁に集中しているので、前縁が太くなっています。この構造は飛行機の翼とよく似ており、羽の面積を大きくし揚力(ここでは、蝶を浮かせる力を指す)を大きくする役割があるのです。

ポイント3:羽のねじれ

羽のねじれとは、鳥の羽とは違って柔らかい蝶の羽の形が、はばたきによって変化すること。蝶は、前翅が振り下ろされ後翅が後からついてくるようにはばたきます。上記で説明した通り、前翅と後翅は一緒に動くのですが、蝶の羽が柔らかいのでこのように見えるのです。

そして、蝶の羽にある翅脈は、後翅よりも前翅に集中しているので、後翅より前翅の翅脈に力が強く伝えられる構造になっています。このため、はばたくことで自然と羽にねじれが生じるのです。

蝶の羽による熱吸収の仕組み

image by iStockphoto

変温動物である蝶は、自身の体温が外部の気温に左右されるので、体が冷えないように羽を広げて日向ぼっこをします。

\次のページで「熱吸収に役立つ羽の構造」を解説!/

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