光周性
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光周性とは、日長や光の強さの変化が動物の行動に影響することです。例えば、渡り鳥の移動の時期、繁殖のタイミング、昆虫の蛹になるタイミングも光周性の影響を受けているのですよ。
これは植物にも関係あることです。どのような日長条件によって花が咲くのか分類されるのが、短日植物と長日植物。短日植物は1日のうちの日長がある長さよりも短い場合に花芽形成が促され、長日植物は、1日のうちの日長がある長さよりも長い場合に花芽形成が促されます。
では、中性植物はどうなるのか。中性植物は短日、長日植物のように日長の影響をほとんど受けず花芽形成をするのです。中性植物には四季咲きや二季咲きの植物が多いですよ。
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日長を感知する物質
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葉で感知して花芽形成のための物質ができているということですが、物質の正体はタンパク質。光受容体タンパク質で光の明暗を感知しています。
また、植物の細胞内には、生物時計(概日時計)という、時間を測る仕組みも持っています。これは、「松果体」の記事でも触れましたが、バクテリアを含むあらゆる生物に備わっていますよ。
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