現代社会

高度経済成長期における「金の卵」とは?言葉の意味や重宝された理由などを歴史好きライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は、「金の卵」について学んでいこう。

「金の卵」とは、日本の高度経済成長期に求められた人材だ。しかし、「金の卵」が具体的にはどのような人を指すの知らない人もいるだろう。

「金の卵」という言葉の意味や重宝された理由、急激に需要がなくなった原因などを、日本史に詳しいライターのタケルと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/タケル

資格取得マニアで、士業だけでなく介護職員初任者研修なども受講した経験あり。現在は幅広い知識を駆使してwebライターとして活動中。

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「金の卵」という言葉の意味は?

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まずは「金の卵」という言葉の意味について見てみましょう。

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貴重な人材

もちろん「金の卵」(きんのたまご)とは、金色に輝く卵そのものを指す言葉ではありません。あくまでも比喩的表現の1つとなります。「金の卵」は、ことわざや慣用句を集めた辞典だけでなく、一般的な辞書にも掲載されている言葉です。「めったに手に入らない貴重な人材」といった意味があります。

また、「金の卵を産むガチョウ」という寓話を耳にしたことがあるでしょうか。毎日1個ずつ金の卵を産むガチョウに飼い主は目がくらみ、ガチョウの腹を割いて無駄にしたというものです。この「金の卵」が語源となり、貴重な人材のことを「金の卵」と呼ぶようになったともされます。

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中高卒の労働者

1960年代の高度経済成長期に入ると、「金の卵」という言葉は特別な意味を帯びるようになりました。当時は経済成長により雇用が拡大し、求人難が問題に。そこで、若年層の就職希望者がもてはやされるようになります。企業はこぞって若者を雇用しました。

特に求められていたのは、中学や高校を卒業するのと同時に就職を希望する10代の若者でした。今では大学に進学する人が多くを占めていますが、当時は中高卒の若者をありがたく思う風潮がありました。最初に東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年には、「金の卵」が流行語となったほどです。

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2007年頃に金の卵世代が定年を迎えるようになり、一度に多くの退職者が出る事態が懸念されていた。いわゆる2007年問題だ。その時に、長年の知識や経験を活かそうと、金の卵世代を雇い入れる動きがあったぞ。そういった有能なシルバー世代を「銀の卵」と呼んでいたこともあったな。

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「金の卵」がもてはやされる前はどうであったのか

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では、「金の卵」がもてはやされた前の時代は、どのような状況だったのでしょうか。

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