理科環境と生物の反応生き物・植物生物

魚類や昆虫などに見られる「走性」とは?5つの種類・代表的な動物を現役理系学生が分かりやすくわかりやすく解説

4. 流れ走性

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「流れ走性」はその名の通り水流を刺激源としている走性です。中でも、メダカの正の流れ走性は有名ですよね。メダカは生存に有利な場所から離れないように、流れに逆らうように行動します。ここで、メダカは流れに逆らって泳ぐから「負の走性ではないか」と思う方もいるかもしれません。正なのか負なのかは、刺激源に向かっているかどうかによって決まるのでしたね。メダカの走性が正なのは、流れが起こっている刺激の元に向かっている、つまり流れに逆らうように泳ぐとイメージすると良いでしょう。

メダカの他に、サケも流れ走性を示します。サケは産卵期になると川の上流に向かうように泳ぐので正の走性を、生まれた稚魚は海で生活するために負の走性を示すのです。

5. 湿度走性

「湿度走性」といえば、ダンゴムシの正の湿度走性。ダンゴムシは乾燥した場所では活発に動き、湿った場所では不活発になります。これにより、ダンゴムシは自然と湿度の高い場所に集まるのです。

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走性と植物の屈性が似ていて混乱することがあるだろう。屈性は主に植物に使われる言葉だ。イメージとして、移動しないで光や重力の影響によって、その場で植物体を曲げると考えると良いだろう。走性は動物に使われる言葉で、ここで紹介した刺激によって移動するイメージだ。

走性は動物が外界の刺激に対して移動する性質のこと!

走性とは、外界から与えられた刺激に対して一定方向に反応を示す性質のことを指します。そして走性は動物の行動のうち、生まれながらに持っている行動である「生得的行動」に当てはまるのでした。走性には刺激源に応じていくつもの種類があり、刺激源に向かう場合を「正の走性」、刺激源から遠ざかる場合を「負の走性」と呼ぶのでしたね。

このように走性とは、生物が生き延びるために本能的に備わっている行動であることが言えます。生物の行動を学ぶと、生物の体や機能は面白く、よくできていると実感できますね。

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