理科環境と生物の反応生き物・植物生物

魚類や昆虫などに見られる「走性」とは?5つの種類・代表的な動物を現役理系学生が分かりやすくわかりやすく解説

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

行動は「生得的行動」と「習得的行動」の2つに分けられると言ったが、動物の行動とはかなり複雑であるから、両者を明確に分けられない場合もあるぞ。

また、ここでいう「可塑性」とは状況に応じて反応が変化するという意味になるぞ。

走性の種類

走性の種類

image by Study-Z編集部

走性には上記の図のようにいくつか種類があります。また、同じ走性でも刺激源に向かって反応する「正の走性」と、刺激源に対して反対の方向へと反応する「負の走性」の2パターンがあるのです。ここでは、代表的な走性とそれらの行動を示す動物について解説していきます。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

定位と走性の違いが分からず、混乱してしまうことがあるだろう。定位とは、生物体の体軸を特定の方向に定めることを意味する。走性は定位に含まれており走性は特定の方向、つまり刺激の方向に向かって一定の関係を保つことになるぞ。

1. 光走性

image by iStockphoto

「光走性」とは刺激源を光とする走性のことです。例としてミドリムシの正の走性ミミズの負の走性が挙げられます。ミドリムシは光合成を行うために、光があるところに自然と近づくのだと考えられるのです。一方で、ミミズの場合は地中で生存するため、光が届かないところに向かおうとします。そのため、負の走性によって光を避ける行動を示すのです。

2. 重力走性

image by iStockphoto

「重力走性」の刺激の源はもちろん重力です。重力の発生源は地球の中心にあるのでしたね。つまり、正の重力走性は「地中に向かう」ということになります。正の重力走性を示す動物としてミミズがいますね。ミミズは負の光走性とこの正の重力走性を持ち合わせることで、土中で生活しているのです。一方、負の重力走性にはゾウリムシがあり、水槽に入っているゾウリムシは水面に近いところに集まってきます。つまり重力の発生源から遠ざかるように行動するので、負の重力走性であると言えますね。

3. 化学走性

「化学走性」とは、化学物質の種類やその濃度によって示される走性です。例としてゾウリムシと酢酸の化学走性がありますね。ゾウリムシは0.02%~0.2%程度の酢酸を好むようで、正の化学走性を示します。しかし、酢酸の濃度がおよそ5%と濃くなると、ゾウリムシは徐々に酢酸から離れていく負の走性を示すのです。他にも、ハエはアンモニアに対して正の走性を示します。ハエはゴミやトイレに集っているイメージがあるでしょう。これはアンモニアに対する正の走性だからだと言えます。

\次のページで「4. 流れ走性」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: