木の寿命を長くする要因その2:二次成長
動物では、心臓などの分裂をしない細胞以外のすべてで細胞分裂が繰り返されます。そのため、古い細胞と新しい細胞が入れ替わるように成長。
一方、木では一次成長(枝や根が伸張する成長)と同時に二次成長(幹や枝が肥大する成長)も行われます。二次成長における細胞分裂は内側では行われず、外側の細胞だけで行われるのです。つまり、成長に必要な細胞分裂を行う回数が動物と比べて少なく、エネルギー消費が抑えられます。また、内側の古い細胞は死細胞だけれども、木を支える役割があるのです。
要するに、木は二次成長によってエネルギー消費を抑え、死細胞をも利用することで強く長生きできると考えられます。
木の寿命の測定方法
image by Study-Z編集部
木の寿命の測定方法には、年輪年代法や放射性炭素年代測定法、幹のサイズや現在の成長スピードから換算する方法などがあります。
なかでも、1年に1本作られる年輪を数える年輪年代法は、正確に木の年齢を知ることができる方法です。しかし、伐採できない・中心部が腐っているなどの理由で年輪を数えられない木ではこの方法は使えなません。
また近年よく用いられているのは、木に含まれる炭素14を測定し、較正曲線と照らし合わせる放射性炭素年代測定法です。この方法では誤差が生じるというデメリットがあるのですが、より多くのデータが蓄積され、較正曲線の正確さが上がるとその誤差は小さくなると考えられます。
正確な木の寿命を調べるのは難しい
この記事では木の寿命について学習してきましたが、「木の寿命は何年?」という問いに答えるのは非常に困難です。その理由は、人間の数十倍も長生きの木について調査をすることが難しいから。さらに、動物のように移動することができない木の寿命は外的要因によってに左右され、同種であっても寿命に差が出る可能性があるからです。
正確な把握が難しい木の寿命ですが、木の寿命を測定することで、その木が生きてきた年代の状況を読み解くことにつながるかもしれないなんてわくわくしますね。
イラスト使用元:いらすとや




