
軟体動物門
タコヤイカ、貝類、ウミウシ、カタツムリにナメクジ…やわらかな体が特徴的なのが、軟体動物門の動物たち。動物界に属しているいろいろな門の中でも、特に多様に分化し、多くの種を抱える分類群の一つです。
日本人に身近なタコやイカを見てもわかるように、内臓や筋肉がしっかりあり、神経系も発達しています。
節足動物門
軟体動物門を抜いて、動物界の中で最も多くの種が発見されているのが、節足動物門です。その種数の多さにつながっているのが、多様な虫たちの存在。昆虫やクモ、さらにはサソリ、エビやカニなど多様な動物が含まれています。
脊索動物門
最後に、私たちヒトの含まれた脊索動物門に言及しましょう。脊索動物門は、生涯のうちに一度は脊索をもつ動物がまとめれた分類群です。脊索動物門の下位には頭索動物亜門、尾索動物亜門、脊椎動物亜門を考えることが多いですが、それらを”亜門”ではなく”門”としてみなす(頭索動物門、尾索動物門、脊椎動物門)考え方もあります。

image by iStockphoto
人間を含め、背骨のある動物は脊椎動物亜門(もしくは脊椎動物門)のなかまです。哺乳類のほか、鳥類、は虫類、両生類、魚類が含まれます。
もちろん、身近な動物についてよく知り、それを大切にすることはとても重要です。ですが、私たちの眼にとまりやすい「動物」だけでなく、地球上には普段想像もできないような姿かたちの「動物」が存在し、多様な生き方をしているということを忘れないでほしいと思います。
多様な「動物界」の生物たち
『すべての「動物」が属しているのが動物界』…そんな風にこの記事を始めましたが、動物界というまとまりの中には本当に多様な動物たちが存在していることがお分かりいただけたでしょう。
今回ご紹介した動物界の生物は、ごく一部。他の”門”にはどんな動物がいるのか、どんな生活をしているのかをぜひ調べてみてほしいと思います。分類学から生物の世界を紐解くと、その多様さや進化の歴史に感動させられるのです。動物だけではなく、植物も、菌類も、細菌も…色とりどりの生物学へ、歩みを進めてみてくださいね。