タンパク質と生物体の機能体の仕組み・器官理科生物

姿勢反射とは?仕組みや具体例、病気との関連について現役の研究者がわかりやすく解説!

姿勢反射の具体例を紹介

姿勢反射は反射的に筋肉が緊張したり収縮したりすることで、体の位置や姿勢を安定的に保とうとする機能です。私達は無意識に行っているので普段自覚することはありませんが、姿勢反射には様々なものがあります。

具体例1: パラシュート反射

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パラシュート反射はかなり馴染みが深い反射です。突然何か躓いたりして転びそうになった時に、とっさに手を前について体を打たないようにします。これが「パラシュート反射」です。

パラシュート反射は乳児が姿勢反射を獲得したかの指標にもなり乳児検診の際に調べたりもします。乳児を不意に前に倒した時にとっさに手が前に出て体を支えようとするかを見ることで、姿勢反射が備わっているか判断できるのです。行う際は危険ですのでしっかりと腰のあたりを持ったり、クッションを置くなど十分に注意をし、乳児に負担がない範囲で行いましょう。

具体例2: ホッピング反射

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ホッピング反射も馴染みが深いものです。ホッピング反射は立った状態の時に体を前後左右に倒そう(倒れるような力がかかった時)とした際に、倒れないようにその方向に咄嗟に足を踏み出す反応を言います

例えば、電車に乗っているときに急ブレーキなどでバランスを崩した時に、とっさに倒れそうになった方向に足を踏み出すことがあると思いますが、これがホッピング反射です。

具体例3: 立ち直り反射

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立ち直り反射は、姿勢が崩れたときに、重力に抗して頭部や体幹を正しい位置に保ち、直立姿勢を保つ反射です。立ち直り反射があることで動物は直立姿勢を維持できます。

例えば、犬や猫などの4足歩行の動物が高い所から落ちた際に、自然と四肢で着地する姿勢(四肢を突き出した状態)を取っているのは立ち直り反射によるものです。

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姿勢反射にはいろんなものがあるが、どれも無意識のうちにやっている身近な反応だな!

次では姿勢反射に障害が出るとどうなるのか見ていこう!

姿勢反射障害ってどんな異常が出るの?原因はなに?

姿勢反射は延髄や脊髄、中脳、大脳などを中枢にしているので、これらが何らかの原因で障害を負うと、正確な情報伝達が行われなくなり、その症状として姿勢反射障害が現れます

姿勢反射障害になると、体のバランスがうまく保てなくなり、ふらついたり転倒しやすくなったりする。歩き出したのに歩くリズムに体がついていけず止まってしまう。歩き出したら止まれない。方向転換がなかなかできない。姿勢をまっすぐ保つことができず、斜めに傾いていくなどの症状が認められた時に姿勢反射障害と診断されます。

姿勢反射障害には体の柔軟性を高め、筋力を保持・向上させることが大切です。簡単にできる方法としては、マッサージで血流をよくしたり、ストレッチで体を伸展させることが有効になります。

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