「竹の子の親まさり」の使い方・例文
「竹の子の親まさり」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。…
1. 竹の子の親まさりということわざがあるが、親にとっても子どもが親を越えて立派になってくれることはうれしいものさ。子どもを大学にあげるために働き続けられたんだと思う。
2. まさにうちは、竹の子の親まさりというとおり、息子の方がはるかに優秀だと思う。だけど、時代が悪かったな。いい大学に入って、いい企業にも就職できたんだが、体調不良で1年休んで退職したら次の仕事につけない。一度、レールから外れてしまうと永久に前に戻れない。俺の時代では、そんなことなかったのにな。
親が「竹の子の親まさり」を望んでいる場合を例文にしてみました。
「青は藍より出でて藍より青し」
「竹の子の親まさり」は、竹の子の生長が早く、すぐに親竹より高くなる特質から子の方が親より優れていることの例えのひとつでした。「竹の子の親まさり」に類似した例えはいくつかありますが、ここでは、中国の思想家、荀子(じゅんし)が発したと言われている成語を紹介しましょう。「青は藍より出でて藍より青し」(あおはあいよりいでてあいよりあおし)です。青色の染料は藍色の染料から抽出して作られますが、できた青の染料は原料の藍よりもより青色になっているという意味で、「弟子が師匠よりも優れていることの例え」として使われています。
「青は藍より出でて藍より青し」が「竹の子の親まさり」と異なる点は、「青は藍より」の方は、特に師弟関係に使われ、「竹の子の親まさり」の方が親子関係のことを言っている点ですが、どちらも、後継の方が優れていることを示す言葉である点で類義語といえるでしょう。子の方が優れている点を言いたいのであれば、「竹の子の親まさり」の他に「トンビが鷹を産む」(とんびがたかをうむ)ということわざもありますね。
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