東京や神奈川・埼玉方面からは遠い「成田空港」
千葉県の北東に位置する「成田空港」は、県内や茨木県からは近いものの、東京都や神奈川県・埼玉県方面から行くには少し遠い場所にある空港です。
例えば、東京駅を支点に考えた場合、京成スカイライナー経由でしたら約47分(乗り換え1回)、JR成田エクスプレスなら約50分となります。
羽田空港より移動時間が長いため、その分運賃も高くなってしまうことに。例えば、東京駅からJR成田エクスプレスを使った場合、「IC運賃1,342円+指定席特急券1,730円=3,072円」もかかってしまいます。
東京モノレールとJRを使って660円(※470円でも可能)程度で到着する羽田空港と比べれば、成田空港への移動時間は2倍、料金に至っては5倍もの開きがあるようです。
日本の主な空港
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羽田や成田以外にも、日本には多くの空港が存在しますね。そこでこちらでは、地方都市に存在する主な旅客空港を紹介したいと思います。
日本の国土は縦に細長く、離島の多い東京や鹿児島、北海道、沖縄が突出して空港が多いようです。国土交通省のHPによると、成田空港を含む会社管理空港が4ヶ所、羽田空港を含む国管理空港が19ヶ所。他にも特定地方監理空港は5ヶ所、地方監理空港が54ヶ所など、全国で101ヶ所(2020年当時)もありました。
国内外の航空輸送網の拠点となる「拠点空港」
拠点空港とは、”空港法第4条第1項各号に掲げる空港”を意味します。前述した会社管理空港、国管理空港、特定地方管理空港の合計28ヶ所です。
主な拠点空港として「成田国際空港」や「東京国際空港(羽田)」の他に、「中部国際空港」、「関西国際空港」、「大阪国際空港」などがあげられます。
“セントレア”の愛称で親しまれる「中部国際空港」は、2005年2月17日に愛知県常滑市の沖合、伊勢湾海上の人工島で”海上国際空港”として開港しました。
“関空”や、空港コードから”キックス(KIX)“とも呼ばれる「関西国際空港」は、1994年9月4日に大阪湾内の埋め立て地で開港。セントレア同様の海上空港(空港島)に建設されました。
“大阪空港”や“伊丹空港(ITAMI)”表記で知られる「大阪国際空港」は、1939年に解説された大阪第二飛行場を前身とする空港です。大阪府豊中市・池田市と兵庫県伊丹市に所在します。
ちなみに、「関西国際空港」と「大阪国際空港」の他にもう一つ「神戸空港」を加えたものが関西三空港です。
地方公共団体が設置・管理をする「地方管理空港」
地方監理空港とは、”空港法第5条第1項に規定”する空港です。その名の通り、地方公共団体が設置・管理する54の空港を意味します。また、拠点空港以外で、国内外の航空輸送網を形成する上で、これらは重要な役割を果たす空港です。
空港の分布は次の通り。広大な土地を持つ北海道地方に6ヶ所、離島の多い九州地方に13ヶ所、沖縄県に12ヶ所と多いですね。これらを除く本州では、東北地方から中国地方までを合わせて23ヶ所に置かれています。
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