この記事では羽田空港と成田空港の違いについて調べていきます。二つのどちらも国内に設置され、日本でも有数の巨大な飛行場です。そんな羽田空港と成田空港の違いは、ずばり飛行機路線のようですが、成り立ちや歴史など調べてみると以外な違いがあるみたいです。
今回はそんな空の輸送に欠かせない二つの空港の違いや特徴を、様々な角度から確認しつつ、少女向け小説家兼ライターのさらささらと一緒に解説していきます。

ライター/さらささら

少女向け小説家兼ライター、神社や名所を訪ねるのが趣味。お話のネタにするため様々な雑知識を集めました。わかりやすい言葉で説明します。

「成田空港」と「羽田空港」とは?

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皆さんは「成田空港」や「羽田空港」にどんなイメージを持っているでしょうか?いずれも日本国内有数の巨大空港であり、首都圏における"空の玄関口"として多くの人々を輸送する施設です。

そこで、先ずは「成田空港」と「羽田空港」について、簡単な基本情報を紹介したいと思います。

都心にある「羽田空港」

「羽田空港」の正式名称は「東京国際空港」です。所在地は東京都大田区羽田空港(※羽田空港は地名)で、大田区の東側に位置します。

開港は1931年8月25日と古く、当時は「東京飛行場」と呼ばれていました。敷地面積は1.516ha(=15.16km²)ですので、東京ドーム(0.047km²)の約323倍もの広さになります。実は、現在のこの敷地面積は、東京湾の埋め立てによる拡張の結果です。

旅客ターミナルは第1(T1)から第3(T3)までの三つ。成田空港が開港してから羽田空港は国内線のみになっていたものの、2010年10月31日より32年ぶりに国際定期便が復活しました。

航空運賃は国や地域、航空・旅行会社によって様々ですが、成田空港発着に比べると、比較的に高いようです。

千葉県にある「成田空港」

「成田空港」の正式名称は「成田国際空港」です。所在地は千葉県成田市で、千葉県の北西に位置します。

開港は1978年5月20日で、「羽田空港」より約50年後に作られました。敷地面積は1.137ha(=15.16km²)ですが、「成田空港問題」のため現在も建設計画(開港後の拡張工事など)が完了しておらず、旅客ターミナルは羽田同様三つあります。

ところで、羽田空港は規制がないため24時間運用できますが、成田空港は近隣住民への騒音問題により、23時~翌朝6時までの時間帯は離着陸ができません

後述しますが、多くの格安航空会社(LCC)が乗り入れているため、航空運賃は羽田空港より安くなっています。

アクセス方法と利便性

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こちらの項目では、「成田空港」と「羽田空港」を利用する際のアクセス方法や、搭乗までの利便性などを見てみたいと思います。

また、今回は電車などの公共機関を利用した場合のみのため、リムジンバスや自家用車の利用については割愛させて頂きました。
※ちなみに、駐車場(パーキング)の値段は、大まかではありますがどちらも1日1,500円~2,000円程度(場所や時期による)とあまり変わらないようです。

都内からアクセスの良い「羽田空港」

大田区の住所を持つ「羽田空港」は、前述したように都内各所から近い空港です。

京急線エアポートなら品川駅から空港快特で約13分。東京モノレールを使えば始発駅である浜松町駅から空港快速で、こちらも13分程度と、都内やその近郊への利便性に大変優れた空港です。
※手前の第3ターミナルと、第1~2ターミナルとでは2~3分違います。

さらに、主要駅へのアクセスも良好で、横浜駅と東京駅へは約30分、観光客の多い上野や浅草へは約40分。さらに、成田空港駅へは約1時間45分で行くことができます。

\次のページで「東京や神奈川・埼玉方面からは遠い「成田空港」」を解説!/

東京や神奈川・埼玉方面からは遠い「成田空港」

千葉県の北東に位置する「成田空港」は、県内や茨木県からは近いものの、東京都や神奈川県・埼玉県方面から行くには少し遠い場所にある空港です。

例えば、東京駅を支点に考えた場合、京成スカイライナー経由でしたら約47分(乗り換え1回)、JR成田エクスプレスなら約50分となります。

羽田空港より移動時間が長いため、その分運賃も高くなってしまうことに。例えば、東京駅からJR成田エクスプレスを使った場合、「IC運賃1,342円+指定席特急券1,730円=3,072円」もかかってしまいます。

東京モノレールとJRを使って660円(※470円でも可能)程度で到着する羽田空港と比べれば、成田空港への移動時間は2倍、料金に至っては5倍もの開きがあるようです。

日本の主な空港

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羽田や成田以外にも、日本には多くの空港が存在しますね。そこでこちらでは、地方都市に存在する主な旅客空港を紹介したいと思います。

日本の国土は縦に細長く、離島の多い東京や鹿児島、北海道、沖縄が突出して空港が多いようです。国土交通省のHPによると、成田空港を含む会社管理空港が4ヶ所、羽田空港を含む国管理空港が19ヶ所。他にも特定地方監理空港は5ヶ所、地方監理空港が54ヶ所など、全国で101ヶ所(2020年当時)もありました。

国内外の航空輸送網の拠点となる「拠点空港」

拠点空港とは、"空港法第4条第1項各号に掲げる空港"を意味します。前述した会社管理空港、国管理空港、特定地方管理空港の合計28ヶ所です。

主な拠点空港として「成田国際空港」や「東京国際空港(羽田)」の他に、「中部国際空港」「関西国際空港」「大阪国際空港」などがあげられます。

"セントレア"の愛称で親しまれる「中部国際空港」は、2005年2月17日に愛知県常滑市の沖合、伊勢湾海上の人工島で"海上国際空港"として開港しました。

"関空"や、空港コードから"キックス(KIX)"とも呼ばれる「関西国際空港」は、1994年9月4日に大阪湾内の埋め立て地で開港。セントレア同様の海上空港(空港島)に建設されました。

"大阪空港""伊丹空港(ITAMI)"表記で知られる「大阪国際空港」は、1939年に解説された大阪第二飛行場を前身とする空港です。大阪府豊中市・池田市と兵庫県伊丹市に所在します。

ちなみに、「関西国際空港」と「大阪国際空港」の他にもう一つ「神戸空港」を加えたものが関西三空港です。

地方公共団体が設置・管理をする「地方管理空港」

地方監理空港とは、"空港法第5条第1項に規定"する空港です。その名の通り、地方公共団体が設置・管理する54の空港を意味します。また、拠点空港以外で、国内外の航空輸送網を形成する上で、これらは重要な役割を果たす空港です。

空港の分布は次の通り。広大な土地を持つ北海道地方に6ヶ所、離島の多い九州地方に13ヶ所、沖縄県に12ヶ所と多いですね。これらを除く本州では、東北地方から中国地方までを合わせて23ヶ所に置かれています。

\次のページで「日本の航空輸送を担うため成長を続ける空港」を解説!/

「羽田空港」と「成田空港」の違いは次の通りです。

■羽田空港:都心に近くアクセス良好
      航空運賃は成田空港より高め
      国管理空港。

■成田空港:都心などから遠く、アクセスに時間とお金がかかってしまう。
      LCC(格安航空会社)が多数乗り入れている。
      →LCCの搭乗口である第3ターミナルが最寄駅から遠い。
      会社管理空港。

日本の航空輸送を担うため成長を続ける空港

「羽田空港」と「成田空港」は、日本を代表する空港の一つでもあります。とは言っても、ここまでの記事で説明させて頂いたように、他の先進国及び主要国の空港と比べれば、まだまだ不足が多いのは歪めません。

例えば、輸送費の高さや様々な利便性、主軸である筈のハブ空港が機能していないなどがあげられます。ですが、日本の航空会社は世界的に見ても安全性が高く、空港施設などのサービスが良い事でも知られているそうです。

これからもどんどんとグローバル化していく日本。小さな島国である日本が飛躍のため、空港のさらなる利便性の向上が期待されます。

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羽田空港と成田空港の違い!所在地や国内外の航空路線などの特徴を小説家兼ライターがわかりやすく解説

東京や神奈川・埼玉方面からは遠い「成田空港」

千葉県の北東に位置する「成田空港」は、県内や茨木県からは近いものの、東京都や神奈川県・埼玉県方面から行くには少し遠い場所にある空港です。

例えば、東京駅を支点に考えた場合、京成スカイライナー経由でしたら約47分(乗り換え1回)、JR成田エクスプレスなら約50分となります。

羽田空港より移動時間が長いため、その分運賃も高くなってしまうことに。例えば、東京駅からJR成田エクスプレスを使った場合、「IC運賃1,342円+指定席特急券1,730円=3,072円」もかかってしまいます。

東京モノレールとJRを使って660円(※470円でも可能)程度で到着する羽田空港と比べれば、成田空港への移動時間は2倍、料金に至っては5倍もの開きがあるようです。

日本の主な空港

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羽田や成田以外にも、日本には多くの空港が存在しますね。そこでこちらでは、地方都市に存在する主な旅客空港を紹介したいと思います。

日本の国土は縦に細長く、離島の多い東京や鹿児島、北海道、沖縄が突出して空港が多いようです。国土交通省のHPによると、成田空港を含む会社管理空港が4ヶ所、羽田空港を含む国管理空港が19ヶ所。他にも特定地方監理空港は5ヶ所、地方監理空港が54ヶ所など、全国で101ヶ所(2020年当時)もありました。

国内外の航空輸送網の拠点となる「拠点空港」

拠点空港とは、”空港法第4条第1項各号に掲げる空港”を意味します。前述した会社管理空港、国管理空港、特定地方管理空港の合計28ヶ所です。

主な拠点空港として「成田国際空港」や「東京国際空港(羽田)」の他に、「中部国際空港」「関西国際空港」「大阪国際空港」などがあげられます。

“セントレア”の愛称で親しまれる「中部国際空港」は、2005年2月17日に愛知県常滑市の沖合、伊勢湾海上の人工島で”海上国際空港”として開港しました。

“関空”や、空港コードから”キックス(KIX)“とも呼ばれる「関西国際空港」は、1994年9月4日に大阪湾内の埋め立て地で開港。セントレア同様の海上空港(空港島)に建設されました。

“大阪空港”“伊丹空港(ITAMI)”表記で知られる「大阪国際空港」は、1939年に解説された大阪第二飛行場を前身とする空港です。大阪府豊中市・池田市と兵庫県伊丹市に所在します。

ちなみに、「関西国際空港」と「大阪国際空港」の他にもう一つ「神戸空港」を加えたものが関西三空港です。

地方公共団体が設置・管理をする「地方管理空港」

地方監理空港とは、”空港法第5条第1項に規定”する空港です。その名の通り、地方公共団体が設置・管理する54の空港を意味します。また、拠点空港以外で、国内外の航空輸送網を形成する上で、これらは重要な役割を果たす空港です。

空港の分布は次の通り。広大な土地を持つ北海道地方に6ヶ所、離島の多い九州地方に13ヶ所、沖縄県に12ヶ所と多いですね。これらを除く本州では、東北地方から中国地方までを合わせて23ヶ所に置かれています。

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