
3分で簡単物理学者ジュールの功績!エネルギーの研究で偉業を成し遂げた人物を理系学生ライターが徹底わかりやすく解説
ジュールの法則

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ジュールは、水の中の導線に電流を流すと水の温度が上昇することに注目し、電流の大きさと発生する熱エネルギーの量的関係を調べました。実験の結果、電流I・電気抵抗R・発生する熱量Qの間に、Q=RI2という関係があることをジュールは結論付けたのです。
まさに、この式がジュールの法則となっています。また、この式自体がエネルギーの単位であるジュール(J)の定義にもなっていますよ。
熱力学第一法則

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熱力学第一法則はエネルギー保存則の1つであり、熱力学の理論を支える重要な法則の1つです。ジュールは熱力学第一法則の発見に直接関与したわけではありません。しかしながら、その法則の提唱者であるマイヤーや法則の検証を行ったヘルムホルツと共に、熱力学第一法則の発見に大きな貢献をした人物としてジュールは認められています。
熱力学第一法則は、原則としてエネルギーは生まれることも消滅することもないということを主張するものです。そして、この考え方は現代においても通用するものになっていますよ。
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ジュール・トムソン効果

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ジュール・トムソン効果は、気体の膨張に関する理論です。多孔質物質を満たした細管で接続された2室に圧力が等しくなるように気体を満たし、気体分子を片方の室からもう一方の室へゆっくりと移動させると2室間で温度差が生じることが知られています。これがジュール・トムソン効果ですよ。
ジュール・トムソン効果を応用することで、気体を液化させることができます。この技術は液体窒素や液化天然ガス(LNG)を製造する際に使用されていますよ。日本国内の火力発電の中には、液化天然ガスを燃料とするものも多数存在しますよね。
ジュールの功績について学ぼう!
ジュールはエネルギー分野の研究者としては、第一人者と言える人物です。彼はジュールの法則・熱力学第一法則・ジュール・トムソン効果といった理論の発見に大きく寄与しており、これらが近代および現代の科学技術に与えた影響は計り知れないほどですよ。
また、ジュールの偉大さはその名前がエネルギーを表す単位になっていることからも伺い知れますよね。そして、この記事ではジュールいう人物がどのような生き方をしたのかについても触れました。ぜひこの機会に、ジュールの功績について学んでみてくださいね。