生き物・植物雑学

トカゲとヤモリの違いって?ヤモリは漢方薬になる?イモリ、カナヘビとの違いまで現役薬剤師がわかりやすく解説

よぉ、桜木健二だ。トカゲとヤモリといえば、郊外ならば家の近くでも見られる身近な爬虫類だな。だが、違いがよく分からないという人も多いのではないか?ポイントさえ押さえれば、簡単に見分けることができるぞ。姿の似ているイモリやカナヘビとの違いや、ヤモリの漢方薬としての利用法まで、現役薬剤師ライターのアラノるかと一緒に解説していこう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/アラノるか

薬局の店頭に立つ現役薬剤師ライター。郊外の自宅にはヤモリが住み着き、庭にはトカゲが走る。お酒に弱くヤモリ酒は未体験。患者さまへの説明同様、わかりやすい解説を心がけている。

1.トカゲとヤモリは、どんな動物?

共に爬虫類であるトカゲヤモリ。まずは写真を示しながら、両者の分類について見ていきましょう。

1-1.トカゲって何?広義の「トカゲ」には、ヤモリも含まれる

「トカゲ」という言葉は、特定の種を表す言葉ではなく、爬虫綱有隣目トカゲ亜目に分類される爬虫類の総称として使われる場合があります。この広義の「トカゲ」の中には、ヤモリカメレオンイグアナオオトカゲヨロイトカゲカナヘビなども含まれるのです。

一方で、トカゲ亜目内のスキンク下目に存在するのが「トカゲ科」。このトカゲ科の中に、ニホントカゲ等の身近にみられるトカゲたちも含まれています。トカゲ科に属する狭義のトカゲを、この記事では“トカゲ”として解説していきましょう。

1-2.日本の代表的なトカゲ

image by iStockphoto

日本でよく見られるトカゲ科には、西日本を中心に分布するニホントカゲ、東日本を中心に分布するヒガシニホントカゲ、伊豆半島~伊豆諸島に分布するオカダトカゲがいます。この三種は見分けがつかないほど似ており、長く同じ種と考えられていましたが、近年のDNA鑑定により別種と認定されました。

幼体は黒や暗い褐色をしており、尾は青いです。オスの成体になると茶褐色になり、尾も同じ色になります。メスは尾の青みこそなくなりますが、黒っぽい色を残したまま成熟することが多いです。うろこに覆われた体の表面にはツヤがあります。

1-3.日本の代表的なヤモリ

image by iStockphoto

ヤモリ科に属するヤモリのうち、日本に多く分布するのがニホンヤモリ。体の色は灰色や褐色で、環境に合わせて濃淡を変化させることができます。

2.トカゲとヤモリの違い

両方とも皮膚が乾燥し、うろこで覆われるトカゲとヤモリ。敵に襲われた時などには、どちらも尾を自切することができます。

不祥事などの際、組織内で立場の弱い者に責任を負わせて切り捨てることを「トカゲのしっぽ切り」と呼んだりしますが、これは切った尾をおとりにして逃げ切る、トカゲたちの生態が由来となった慣用句なのです。

トカゲヤモリには共通点も多いのですが、両者は外見で見分けられるほか、活動時間よく見かける場所が違います。それらの違いを解説していきましょう。

\次のページで「2-1.足とまぶたの違いで見分ける」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: