特徴2:貝殻をもつものが多い
巻貝のなかまにみられるように、腹足類には貝殻をもつものが多くいます。サザエやカタツムリのような巻貝のこともあれば、カサガイのように巻かない貝をもつものもいますね。
外敵に襲われそうなときには、貝の中に自身の身体を収納することで、身を守ることができます。
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その反面、重たい貝殻は素早い移動を難しくしてしまいます。腹足類の多くが海底や地面をゆっくりはうようにしか移動できない理由の一つに、この貝殻の存在があるのではないでしょうか。
注意したいのが、「貝殻をもたない腹足類もいる」という点です。進化の道のりの中で、貝殻を失ってしまった腹足類もいます。たとえば、ナメクジやウミウシなどのなかまです。
特徴3:水生のものと陸生のものがいる
腹足類の多く、とくに巻貝やカサガイのなかまは、基本的に水生です。海に生息するものが多いですが、淡水中にもみられます。
その一方で、カタツムリやナメクジのように、陸上を生息地とする種もいるのが、腹足類の面白いところです。
水生の腹足類は鰓(エラ)をもち、水中で呼吸を行います。では陸生のものは?鰓の代わりに肺をもつのです。
巻貝のなかま
少し大ざっぱな表現ではありますが、くるくると巻かれた形状をしている貝をもつ生物=巻貝のなかまは、基本的に腹足類です。
食用としてよく知られているのは、サザエやつぶ貝(エゾボラなど)、ばい貝(バイなど)あたりでしょうか。
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